なかのたろうの日記

2007/10/06(土)22:50

フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展

アート・イベント(157)

「国立新美術館開館記念 アムステルダム国立美術館所蔵 フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展」を観に、六本木の国立新美術館まで行って来ました。 始まってまだ間もないから大丈夫だろうと思っていたのですが、予想外に激混みで、平日に行くべきだったと後悔しました。 フェルメールはあまり日本で知名度は高くないと思っていたら、一度「真珠の耳飾の少女」(当時は「青いターバンの少女」)が来日し、この絵を題材にした映画も公開されたので、一気に知名度が上がったようです。当時私は日本にいなかったので知りませんでした。「真珠の耳飾の少女」も見ていないので、いつかオランダでフェルメール巡りをしてみたいと思っています。 今回の展示で、フェルメールはポスターに使われている「牛乳を注ぐ女」一点だけです。黄色と青の服の色合いが印象的ですが、この青、当時非常に高価なラビスラズリを砕いた顔料だそうです。 さほど大きい絵でははなく、その絵の前は特に人だかりがすごいので、落ち着いてじっくりしっかり見る感じではなかったですが、その手前でビデオ解説があり、細部の拡大図を見られたのはありがたかったです。 フェルメールは一点だけでも、おおむねこのあたりの絵画は好みなので、全般的に展示は楽しめました。特に第一室の「『黄金時代』の風俗画」あたりに共通する、何というか、写実なんだけれどしっとりとした潤いを感じさせるような雰囲気がいいです。 下の画像は、題材が豪快で素敵な、ヤン・ハーフィクスゾーン・ステーンの「酔っ払った男と女」。 他、第四室「版画と素描」にあった、ニコラース・フェルコリェの二枚のメゾティントものは、蝋燭の光が当たる肌の表現が目を惹き、第六室「19世紀後半のリアリズムの風俗画」にあったヤーコブ・マリスの「窓辺の少女」(左)はかわいらしかったし、クリストッフェル・ビスホップの「日の当たる一隅」(右)は水彩なのがびっくりです。    展示自体は一押しなんですが、いかに空いている時間帯を狙うかが勝負だと思います。人が多すぎた絵の前はスキップしたりしてるので、もう一度行きたい気はあるんですが、あの混雑は嫌だな・・・。 [参考]  ○ フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展 公式HP 「真珠の耳飾の少女」(今回来てませんが「牛乳を注ぐ女」と並ぶフェルメールの代表作です)

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