衝動と成り行き系ドール&カメラブログ『こちら(株)高丘エージェンシー』

2017/10/18(水)22:19

親指AF信者が半押しAFにちょっとだけ回帰した話。

​​​​​​​​こんばんは~。 さて突然ですが,先日ツイッターでこんなことつぶやいたんです。 『ワシ,親指AF党だけど最近ポートレートとかなら半押しAFでもよくね?(要訳)』 これです。 そしたらリプライで詳細キボン!!と言われたので記事にしてみたいと思います。洲崎西聞きながらw すず「日記打ってても集中できますね」 みほ「タブだけでも切り替えるの億劫になるよね」 その通りです。ただキーボードほしいんですよ。 みほ「たまにiPad操作しようとしてトラックボール触っていることあるよねw」 すず「この前,パソコンの画面にタッチしてましたもんねw」 ちきしょう,見られてたかwwwちなみにiPadはUS配列ほしいなあ…。 シャロン「その心は?」 JISキーボードの半角全角カナかなキーがもう何年も許せんで許せんでたまらん!!! ※MacのUSキーボードならコマンド+シフトキーで変換切替可能。超便利。 本題に戻ります。 キヤノンユーザーだとあんまり話題に上がりませんが,ニコンユーザーだと20人中30人が激論を繰り広げるであろう話です。特に動体野郎なら尚更です。 まあ前に当日記でも親指AFの優秀性を解いたことがあります。 実際優秀です。 ・置きピンが特殊操作なしに可能。フォーカスロックという概念も投げ捨てられる。 ・シャッターレリーズ時に半押しという操作が不要で即座にシャッターが切れる。 ・もちろんAFのみ駆動にしておくことも可能。追従系AFに適性あり。 ・風景写真時にAF誤操作を防げる。 などなど。 余程の理由がない限り,動体なら親指AF一択です。実際,自分は元々動き物民なのでずっと親指AFを使ってきました。 でも最近,ポートレートなら半押しAFの方が強くない?と思い始めたわけです。 では理由をそれぞれあげたいとおもいます。 ・ストロボ撮影だと使いたいやり方が使えない時がある。 まずこれ。特にオンカメラの時。 オンカメラでバウンスさせたい時です。右に白い壁があります。ほかは全部茶色い壁。そんな時どうします?カメラは右利き用に作られています。超超々余程のことがない限りグリップの位置もホットシューの位置も決まっています。 でも右にバウンスさせたい時だとグリップの構造上,構え方的に不利となります。縦グリップも使えません。そのときにはこんな構え方をします。 親指でシャッター切っちゃうんです。 これ割とホールドしやすいんですねえ。 理由は手首です。手首がどうしても力が入らない方向に振ってしまうんです。某手塚一志氏の著書で言うところの『オカマの手首』ってやつです。男らしさはゼロです。 となるとホールドは手の握力と面積だよりになります。4本の指でグッとグリップを引っ掛けてしまうんですねえ~。そうすれば握りやすい!これで右の壁にバウンス出来ます。でも… 親指AFでは物理的にできません。いざ同じ握り方をすると,手首の角度がより力が入らない方向になる上に手のひらとの密着度が減るので上下方向に不安定となります。 この構え,MFレンズの時に使っているヤツと同じです。MFならそもそも気にならんのです。でもポートレート時はテンポも求められます。調子が悪い時はAFにすべてを託したい時がありますが,親指AFではこれができないんですねえ…。 続いてこちら。 ・AFを動かし損ねる時がある。 これです。操作が別系統故にAFを動かし忘れることがあるんです。 動体では同じ場所を狙うなら必ず1回はAFを動かします。なので1度動かし忘れた程度ならば大きな問題にならないことが多いんです。 でもポートレートでは一大事です。合わせるのは人間の目です。ポージングをひとつ変えればターゲットは大きくズレます。 しかも人間ですから細かく動いてしまいます。動きものならそもそも物が大きいので多少ズレてもそれほど致命的じゃない何処かにピントが合います。しかも連写してますから,尚更問題になりません。でも人間は違います。 とかいって人相手にAF-Cは使えません。どこに合うかわからないから。顔にAFをあわせたいとは思っていません。目だけ狙っています。AF-Cの顔検出がいくら顔に合わせようとしても目を狙ってくれる保証はありません。となればAF-Sで一発だけ動かすしか方法はありません。この1回は確実に動作しなければならない! となると全て連動させてしまったほうが信頼性に長けるということになるんですね~。 そして人を狙う以上,こっそりとだけど深刻な問題になることもあるんです。 ・被写体になる人がタイミングを掴みづらい。 普通はシャッター半押しでAFを合わせるもの。カメラをご存じない方でも,シャッター半押しはわかる方が多い。一般的な初期設定でありデファクトスタンダートです。となれば半押ししてAFが駆動,ピントが合ったと思ったらシャッターを下ろすというのが一連の動作となります。 でも親指AFだとこれがてんでバラバラとなります。AFが先に駆動してシャッターがいきなり切られます半押しの時みたいな間がありません。 これが被写体さんのタイミングを見出してしまうと問題なのかなあと感じるわけです。特にレイヤーさんはエントリー向けの一眼やコンデジを持っているケースが多く,カメラの動かし方というのは割と皆さん知っています。いいテンポを共有することが地味に大事である人向けには親指AFはちょっと機械的すぎる気がするわけなんですねえ。 そしてもうひとつ。これは人向けというわけじゃあないんですが…… ・秘技『小指レリーズ』 これです。いたぱ!で使った新技です。ちょろっと書きましたが…。 先日のいたぱ!は夜の撮影です。この日は脚立を持たずに4灯を持って撮っていました。でもハイアングルやローアングルで撮りたい時がある。となればタッチAFを使うところですが…… ああああ!!!動かねええ!!!ちくしょおおおおおおおお!!!! タッチAFはコントラストAFです。暗いところでは正常に稼働する確率が極端に減ります。でもファインダー撮影=位相差AFならそれなりの精度を確保しながら動いてくれます。しかもD500の位相差AFは優秀なので,僅かな光源さえあればひとまず動いてくれます。 そんな時は…… みほすず「目が怖い…」 すまそんw まずタッチAFでだいたいどこらへんに合わせたいところが来るか考えます。だいたい掴んだら一旦ライフビューを切ります。そしたら1度ファインダー見て先ほどタッチAFでここらへんだとおもった場所にAFエリアを移動します。 そしたらもう一度ライフビュー起動。液晶を見ながら先ほどと同じ構図にします。同じ構図になったら… ライフビューを右手の操作で切ります。ここからはカメラを絶対に動かさないこと。 そしてシャッターを小指で半押ししてAF起動。駆動音に注意を払ってAFが合ったことを察します。 そしたらそのまま小指でシャッターを切ってしまうんです。さすればタッチAFが動かない状況でもだいたい同じポイントに最低限ピントが合った写真を撮ることが出来ます。 もちろんこれは親指AFではできません。まあ精度が自ずと低くなるんで対人用途には使えませんが,クルマ相手だったら実に有効な方法です。 すず「つまりこれでもう脚立はいらないんだぞ~と考えていいんですか?」 もちろん脚立のほうがいい時もあります。でも機動性を確保したいと考えるならば,アレは不利な品物となります。特に4灯の時や22日の浦山で考えられるシーンで活躍する方法だと考えています。 というわけで高丘的には…… ・動体とストリートスナップ:親指AF ・人や動かない物:シャッター半押しAF で使い分けしようと思います。マイメニューに半押しAFレンズ駆動の項目を入れれば2秒で変更できますから利便性でも問題はないでしょう。 このブログ始めて1年ちょっとですがこれだけでも考えが色々変わるもんです。この1年で撮るもん本当に増えたんやなあとしみじみ感じながらウイスキーのお湯割りであたたまる夜であります。

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