eスポーツ
eスポーツって?先日の焼肉店で、孫たちがeスポーツに関心をしめしているという話をしていた。我が家の4人のこどもたちが幼い頃にもファミコンブームがあり、外で体を使ってあそび呆ける子どもたちの姿が減り、痛みを知らないこどもになるのではないかとか、朝礼で倒れるこどもが増えているといった話が盛んだった。ヒトの子は他の動物や昆虫・魚類などと比べて未成熟な状態、つまり、大きな可塑性を持って生まれてくる。生まれてから実に20年近く時間をかけて成熟し、人格をさらに発展させてゆくものだと思う。その大事な時期だからこそ、大人や社会にこどもたちへの教育を「義務」としたのが憲法であり、教育基本法である。第一次安倍内閣で教育基本法は一部改悪されてしまったが、ヒトの育ちの根本原則は変わっていない。気になるので調べてみると、大東市でも行われていた。会場となっているのは元の小学校。学校統廃合により母校が消えてしまうことに異議を持った5年生の男児が、クラスのアンケートを取り、説明と廃校撤回を願ったがかなわず、「僕の命と引き換えに・・・」との遺書を残して線路に身を投げるという痛ましい事件さえ起こったのも、数年前の2月の半ばだった。よりによってここが会場になるとは・・・。スポーツとは機能仕様の喜び・・・汗をかく喜び。勝利する喜び・・・・勝利至上主義ではない喜びもある。仲間のいる喜び・・・共有と共感ではないかと思っている。日体大の体育研究サークルや村上ゼミなどで身に着けてきた思いでもある。ボタンを押すだけの機能仕様や、顔の見えない対戦者とのゲームの共有がどれだけのものか。ましてや賞金や腐敗だらけのオリンピックでの名誉をかけるために失うこどもたちの財産はいくばかりだろう?プレイやゲーム=非日常性が大事だが、こどもたちの日常が奪われないように願う。