カテゴリ:災害
こんにちは キー太先生です。 2024年2月5日に東京でも大雪が降りました。 昔、屋根の雪下ろしで転落して怪我や亡くなった方(除雪作業中の事故)のニュースを見て、 なぜ屋根を急こう配にしないのだろうかと疑問でした。 キー太先生は、関東育ちなので知らなかったのですが、雪の捨て場がないからです。 住宅の屋根の種類は次の3つです。 <住宅の種類> ①雪を屋根上に載雪しておく耐雪式 ②屋根雪を自然に少量ずつ滑落させる自然落下式 ③熱で屋根雪を融雪させる消融雪式 ②自然落下式の場合は、貯雪場や雪の捨て場が必要です。 また、雪が滑りやすいよう4寸勾配以上の金属版ぶきの屋根にする、 落雪によるけが防止のため貯雪場に出入口を設けない、アンテナ位置に留意するなどの 対策が必要です。 東京は雪に弱いですね。 大雪により怪我や家屋の損傷などが発生することがありますので、 家づくりの参考として下さい。 <大雪の被害の一覧> 大雪により次のような被害が考えられます。 ・停電 ・交通障害 ・自動車事故 ・雪崩による被害 ・除雪作業中の事故 ・家屋の倒壊 ・家屋等の被害 ・設備等の破損 ・凍結による転倒 キー太先生 一戸建てを建てる方の対策を要否を検討しましょう。 <家屋等の破損> ・積雪荷重によるカーポートの破損 →標準的なカーポート耐雪荷重は、降雪20cm程度です(積雪地域用は30cm~)。 東京都心の積雪最大記録は1883年2月の46cmだそうです。 最近では2014年2月(2回)の27cm、2018年1月の23cmがあります。 雪下ろしで対応してもよいですが、北関東、山間部は要注意です。 万が一、破損してしまったら保険が使える可能性がありますので確認しましょう。 ・積雪荷重による樋(とい)の変形 →軒といの金具の取付個数を2倍にする。(または樋をなくす) ・雨漏り(すが漏れ)・・・雪、氷が雪解け水をせき止めることにより漏水 →適切な屋根勾配、複雑な屋根形状を避ける。 ・落雪による塀や隣地の工作物の破損
→屋根に雪止めを付ける。 ・アンテナの変形 →平面、デザインアンテナにする。 <設備等の破損> ・凍結による給湯器配管等の破裂 何年前の東京の大雪では給湯器配管等が破裂が多発して設備屋さんが大忙しでした。 南関東では水抜きを知らない人もいると思いますし、やる人も少ないと思います。 北関東の貸しアパートで入居者が給湯器のコンセント(ヒーター付き)を切っていたために 配管が破裂し、給湯器の交換になりました。 賃貸借契約の借主の管理義務の項目に「水抜きなど凍結防止の対応」を追加しました。 →給湯器の凍結による破損防止方法の例 予防策1 凍結予防ヒータと自動ポンプ運転による方法 予防策2 給湯栓から水を流す方法 予防策3 水抜きによる方法 <凍結による転倒> →アプローチなどに防滑タイルなどの滑りにくい床材を使う。 →アプローチ、屋外階段に手すりを付ける。 次回は「一戸建て住宅のセキュリティを考える(防犯カメラ)」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.11 00:00:21
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