カテゴリ:不動産投資
こんにちは キー太先生です。アパート投資の話です。 皆さんもレオパレス21、大東建託、MDI、シノケン、積水ハウス・シャーメゾンなど の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか? ここでは、「アパート販売・管理受託会社」と呼ぶことにします。 マンションは区分所有、アパートは単独所有(一棟買い)との違いはありますが、 それらの会社のビジネスモデルはワンルーム投資販売会社のそれと同じです。 キー太先生はMDIが訪問営業にくるまで詳しくは知らなかったのですが、 MDIは2008年にレオパレス21の創業者が設立した会社です。 MDIの創業者は同族会社にありがちな公私混同し、 レオパレス21のお金を私的流用して2006年にレオパレスを追い出されています。 レオパレスの界壁施工不備の対象物件の多くは、創業者時代の負の遺産です。 レオパレスは建設業の元請けの立場ですが、施工管理せずに下請けに ぶん投げていたためその不備に気がつきませんでした。 創業者に対する不信に加えて、別の不正行為が発覚しました。 それは「預金残金操作」です。 「かぼちゃの馬車・スルガ銀行」の残高操作方法は画面編集ソフトを使って 残高を書き換えておりましたが、 MDIの場合、金融機関の与信のためにオーナーの通帳にMDIがお金を振り込み、 残高を増やした残高証明書を取得し(その後オーナーはMDIへ返金)融資を受けるという手口でした。 結局、不正がバレて金融機関から取引を停止されMDIは立ちゆかなくなりました。 不正に加担して融資を受けたオーナーが破綻しても自業自得ですが、 損をするのはオーナーと貸し付けた金融機関です。 そのMDIが2019年9月にソフトバンクグループ(SBG)入りしておりました。 MDI創業者・深山祐助氏が持つ株式を手放すことそのものが目的で、 SBGとOYO(インド)※による合弁会社がMDIの株式を80%取得しました。 退任後も株を握っていた深山氏は、MDIと資本関係を解消しているといいます。 2022年4月にそのMDI(東京都中央区)は「株式会社アーキテクトディベロッパー」(ADI) に社名を変更しております。 ※OYO(オヨ)はインドに本社を持つ世界第6位のホテルチェーン キー太先生 レオパレス21はどうでしょうか? 2020年6月末時点では118億円の債務超過に陥っていましたが、 投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループから出資・融資など 572億円の資金を受け、再建を目指し、 2023年3月期の連結経常損益は65.2億円の黒字(前の期は21.5億円の赤字)に なっております。 業績改善の理由は、賃貸住宅家賃市況が上昇傾向もありますが、 オーナーに対してサブリース契約見直し(借り上げ家賃の減額)とも言われております。 下の写真は廃墟になりつつある東京23区内のレオパレスのアパートです。 立地も建物も悪くなく、空室ではなく住民に退去してもらったような名残があります。 オーナーがローン返済が出来ずに差し押さえられたか、 オーナーとレオパレスとが揉めていいるでしょう。 次回は「デザイナー住宅の失敗」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.29 13:14:55
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