とどめきブログ

2009/12/27(日)13:32

休日の平準化

政治(66)

これ、何を言ってるのか? と言うと、ゴールデン・ウィークのように【みんなが一緒に休める休日】よりも、休みの日を「均して(ならして)しまおう」って事。 国土交通大臣に助言している、ナントカ言う人が提唱してるのね。 この考えは、観光事業に力を入れて、日本を活性化させよう、って考えに基づいているの。 観光地では、繁忙期と閑暇期との差が、物凄く激しいのね。 ゴールデン・ウィークでは予約が取れない宿も、平日は空室で一杯。 観光客を受け入れる側から言えば、 「常に、空室が無く、予約を断る事も無く、平均化してお客さんが来てくれればいい」 って事。 宿は、閑暇期では利益が得られないので、その分、繁忙期に値段設定で利益を得ようとする。 だから、宿の値段も高くなるって事なのね。 休日が平準化すれば、宿の方も値段設定を安くできる。 そうすれば観光客も、旅行をし易くなる。 そういう好循環が進むって事になるのね。 で、そのナントカ言う人。 この人は、旅館・ホテルの経営再建を果たしていて、実績を持っている人。 この人の考えは、飽くまで【旅館・ホテル側の立場からの考え】 そういう事を、まず、頭に留めておかなきゃ、判断を誤る事になりそうだから、用心しておかなきゃね。 で、具体的に「休日の平準化」って、どういう事か? と言うと、例えば、 ・埼玉県のゴールデン・ウィークは、5月の第1週にする。 ・千葉県のゴールデン・ウィークは、5月の第2週にする。 ・東京都は人口が多いので、全体を3つ位に分けて、別々の期間でゴールデン・ウィークを設定する。 みたいな感じ。 これは、飽くまで【例】だからね。 「例えば、こんな感じで、休日を分ければ、平準化できる」 って事。 これは・・。 まず、観光地から見れば、良い事かも知れないわね。 課題は、色々と有るとは思うけどね。 「確かに、こうすれば、お客さんも来てくれる数が増えるだろう」 そう思う人も、多いかも知れないわね。 そして、観光客側も、 「こうすれば、予約も取り易くなるから、旅行もし易くなるな」 って思うかも知れないわね。 国土交通大臣。 「まず、子供が休みを取れる日が、ポイントになる訳です」 そんな事を言っている。 う~ん。 何か、偏狭な考え方をしているみたいだわね~。 ナントカ言う人に、洗脳されちゃってるかも知れないわ~。 「まず、子供の休みに合わせて、親は休みを取って、旅行に行く事になるから、子供の休日を平準化する事を考えなきゃならない」 う~ん。 まず、前原国土交通大臣は、【旅行=家族旅行】って考えなのね。 そして、家族旅行には必ず、親と子供が一緒だ、って事。 さて。 親と子供が一緒に旅行に行くって、人の長い人生の期間、どれ位かしら? 乳児・幼児の間は、休日なんて関係無いから、子供が学校に通い始めてから。 子供が「親と一緒に旅行をしたい」と考えるのは、せいぜい、小学生の期間じゃないかしら? 6年間。 私なんかは、中学生になった時には、もう親と一緒に旅行なんてしたくなかったわよ。 多くの人が、そんな感じなんじゃないかしらねえ。 だから、「親の休みは子供の休日によって決まる」は、子供が小学生の間。 前原国土交通大臣の考えは、もっと範囲を限定しなきゃね。 例えば、 「子供が小学校に通っている親は、ゴールデン・ウィークをずらして取れるようにする」 とかね。 そうじゃなきゃ、効果は無いと思うわ。 でも根本的な考え違いが有るのよね。 「子供の休みに合わせて、親は休みを取る」 そうじゃ、ないでしょう。 子供が休んでいる時でも、親は休めないものなのよね。 大臣や議員って、本当に国民生活を分かっていないのね。 こういう人が日本の政治を動かしているんだから、日本はなかなか良くならないんだわよ。 「来週の商談が成功しなきゃ、会社の存亡に関わる」 「今、売り上げが上昇してるから、ここで生産をストップさせる訳にはいかない」 親は、なかなか、休めないのよ。 そして。 【比較的自由に旅行に行ける世代】は、独立した独身の社会人ね。 家族に予定を縛られない人。 「この期間なら、休みを取れそうだな」 そう自分で考えて、休んで、旅行に行っちゃうの。 こういう人って、仲間が方々に散らばっているわよね。 東京だけで固まっているんではなく、友達は各地方にいる。 だから、 「この日、俺は休みを取れるから、一緒に旅行に行こう」 なんて行っても、相手が、 「俺はその日、休めないよ」 って事になって、一緒に旅行には行けないの。 だからゴールデン・ウィークみたいに、【みんなが一緒に休める日】っていうのは、貴重なのよね。 地方毎にゴールデン・ウィークを設定しちゃったら、地方にいる仲間とは一緒に旅行ができなくなっちゃう。 休日の平準化は、多分、観光事業を活性化する事に繋がると思うんだけど、その方法を誤りそうだわね。 或る一点だけを見てると、「それは正しい」って思っちゃうけど、他の観点から見る目を持たないと、限定的な考え方になる。 そしてそれが「俺の考え方は、こうなんだ!」って固まっちゃうと、もう融通が利かなくなっちゃうのね。 政治家は、国民目線で考えなきゃさ。 「こういう世代のこういう立場の人は、どうだろうか?」 あらゆるケースに対して、想像を巡らせなきゃね。 日本人の殆どは、政治家のように裕福で自由な生活をしていないのよ。

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