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Mayflower号でPilgrim Fathersが落とした should
今回もBritish EnglishとAmerican Englishの違いを書こうと思うが、テストを作る側にとってはありがたい、テストを受ける側にとってはどうでもいいがTOEICで5点得をする話をしよう。 ![]() TOEICの授業では「要求、提案を表すthat節の動詞は原型になる」という題名で話してきた。 英語の文法書ではSubjunctiveと現わされ、何のことだかサッパリわからないが、辞書で引いてみると「仮定[叙想]方動詞」とある。 これは早稲田実業学校55人中55番で卒業したToshiyaにはわからない。 世界史で、唯一覚えている名前のインノケンテウス3世くらいわからない。 考えてみれば、高校時代の授業で覚えているのは、古文のラ変動詞のあり、おり、はべり、いまそかり や、化学のスイヘイリーベイベーボクノフネくらいであり、それらが何なのかもよくわからない。 どうやら化学のモルはタラコでも明太子でもないらしい。 そんなToshiyaがAmericaで見つけたバカを治す軟膏をたっぷりつけて、学生たちに説明してきたのが次のとおりである。 TOEIC 990点中の5点を失いたくない方と、5点でも拾っておきたい方以外は、次回の話を楽しみにここで端末を閉じるか、Prime Videoで「深夜食堂」か「孤独のグルメ」をみたほうがよろしい。 要求、提案を表すthat節の動詞は原型になる demand, insist, propose, recommend, suggest これらの動詞はすべて 「~を要求する、または~を提案する」である。 その後ろに名詞節(that Subject Verb)のVerbは原型になるということである。 Iinsisted that he have dinner with us. (that の後の主語が三単現であってもなくても 原型のhaveになる) という、今までにまじめに英文法を勉強してきた諸君にとっては、戦争に負けた後、日本に上陸してきた占領軍のGHQ のように、ガムやチョコレートをまいてくれるものの、おそれおおくも天皇陛下を皇居より第一生命ビルへ呼び出すほど無茶な文法である。 The politician demands that the present law be changed soon. What do you suggest he do ? となる。 これは受動態にしても同じで It is insisted that he have dinner with us. It is demanded that the present law be changed soon. となり、そうなると前記の動詞だけでなく It is necessary that he leave very soon. と important / essential / imperative などの形容詞にも、要求、提案の意味において、かかわってくる。 TOEIC Part 5 の問題にすれば Since David hurt Muggy’s feeling, I strongly recommended that he( )her. A) apologizes B) apologized C) apologizing D) apologize D)が正解になる。 「he なんだから apologizesと sをつけろよ!」 と言っても戦争に負けたし、Levi’s の501 やNikeを履いているし、Rock’n Roll と叫ぶジジイはいるし、Mickeyちゃんは好きなんだから仕方がないのである。 さて、ここでBritish Englishの 登場である。 かのKing‘s English だかQueen’s English では、原型動詞の前にshouldをつけるのである。 つまり I insist that he should have dinner with us. The politician demands that the present law should be changed soon. It is necessary that he should talk about weather when he goes to pick up his girlfriend at her parents’ house. と、納まりがいい。 なぜ、このような違いが出て来てしまったのであろうか? 思うに、表題にあるようにPilgrim Fathers がMayflower で大西洋を渡るときに嵐に会い、大事なshouldを落っことしてしまったのではないだろうか? または 「テヤンデェ。 俺っちたちはProtestant (反抗者)だぜい! 奴らと同じ言葉が喋れるケエ!」 ![]() この文章をアメリカ人が読まないことを願いつつ Vol.9に続く 06/12/2022 15:00 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2023.06.28 05:09:36
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