平待ちノミ
この穂幅31㍉のノミは「平待ち」?「奴」?「平待追入れ」?・・なんという名前で売り出されていたかはわかりません。ずいぶん刃が斜めになっていたので、少し修正しました。完全に直すには、もったいないというか、大変なので、中心線に対して「比較的」直角にしました。 普通の追入れノミに比べ首の胴付部分まで薄いのが特徴です。穂が短いのは、もともと短めだったのか、研ぎ減ったのかわかりません。たぶん「奴ノミ」として作られたのではなくて、長いのが研ぎ減ったのだと思います。 平待ちは、普通の追入ノミよりも繊細な仕事に使う様なので、元は建具屋さんが使っていたのではないでしょうか。 ウチの師匠は、古い刃物を見る度んびに、どんな人に向けて作られてどんなふうに使われていたのかまで(シャーロック・ホームズのように)言うのですが・・・・・。次回の出店は徳林寺 つながりの朝市にて9月9日です。毎回、包丁の研ぎとハサミの研ぎが中心となります。ノミは損傷が激しいことがほとんどなので、お受けした場合は後日郵送することになると思います。