合わせ造りの三徳包丁
有名なブランドの三徳包丁。 ステンレスに鋼を挟む作り方です。この構造の場合に気を付けなければならないのはステンレスに代わりに鋼が余計にサビることです。「犠牲電極」とかいう現象らしいのですが、ステンレスとの境の鋼の部分にサビが穴を掘っていってしまい、そこから折れてしまった包丁を砥いだことがあります。 亜鉛メッキはこの「犠牲電極」を利用した防錆法で、本体の鉄部分の代わりに亜鉛がサビてゆくので鉄がサビから守られるのだそうです。 幸いこの包丁にはサビ穴はほとんど見られませんでしたので良かったです。このタイプの包丁は、全鋼製のものに比べてサビの出る面積は少ないのですが、普段から鋼部分のケアをして穴掘れを防いでおくことをお勧めします。