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徒歩でビワイチ

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2025/07/26
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徒歩でビワイチ
気ままな歩き録。

2025年7月25日 甲賀市 晴れ 最高気温34℃ 最低気温24℃
近江を歩く2025の第5回、今回は甲賀市の​油日神社​を訪れた。


(油日神社の拝殿)

油日神社は、忍者の里 ​旧甲賀郡甲賀町​(現​甲賀市​) に所在する神社。
鈴鹿山脈の油日岳を神体山とし、祭神の油日大神は勝軍神として
武士の崇敬を受け「甲賀の総社」として信仰されていた神社。

創祀年代は不明だが歴史は古く、​用明天皇​または​天武天皇​の時代の創建と伝えられ
国史では「​日本三代実録​」で元慶元年(878年)に「油日神に従五位下を授く」の
記述があり平安時代初期には存在したと思われる。

社殿についても、本殿・拝殿・楼門及び廻廊 など、お宮の主な建築物は
国の重要文化財に指定されている。

さらに、このお宮、映画やドラマのロケ地としても有名で、過去から多くの撮影舞台
になっている。詳しくは神社のHPを参照 → ​油日神社HP

今回、このお宮を目的地にしたのも、「​侍タイムスリッパー​」という映画を見て
最後のクライマックスシーンの舞台がこの神社と知ったことによる。


(楼門と廻廊 侍タイムスリッパー のクライマックスシーンの舞台)

この、​侍タイムスリッパー​という映画、2024年公開の映画で、自主製作映画ながら
日​本アカデミー賞​の最優秀作品賞・​ブルーリボン賞​作品賞を受賞しており
なかなかの人気映画で劇場に足を運ばれたという方も多いのではないだろうか。

たまたまテレビ放映されているのを途中から見て、引き込まれて、翌日Amazonで購入。
テレビではカットされた場面含め最初から見直した。

ストーリーは、幕末の武士が斬り合いの最中に雷に打たれ現代にタイムスリップ
遙か未来の日本の変わりように慄き戸惑う中、さまざまな出来事と出会いにより
時代劇の斬られ役として活躍し、元の時代で斬り合いをした敵の侍と再会して
過去の因縁との葛藤を抱えながらも、共に時代劇復活を目指した映画製作に
取り組んでいくというもの。
時代劇を背景としつつ、本筋は現代を生きる人々の人間ドラマをコミカルに描いた
笑いと感動の映画。

タイムスリップという荒唐無稽な展開ながら、跳ばされる先が時代劇撮影所の中という
見る側に全く違和感を感じさせない現代への入り込ませ方や、単純明快なストーリー展開
そして、主人公の 高坂新左衛門 を演じる ​​山口馬木也 の田舎侍風の朴訥とした名演技
敵役で一足先の現代にタイムスリップして時代劇のスター俳優になっていた風見恭一郎 役
の ​冨家ノリマサ​  の渋さと余裕さと苦悩を演じきる貫禄、及び、脇を固める関西を中心に
活躍する俳優陣が織りなす人情味あふれる立ち振る舞い、さらには、流れにちょいちょい
挟み込んでくるコミカルな一コマや台詞が笑える名作だ。

普段、映画やテレビドラマを殆ど見ないオイラでもどっぷりとストーリーに引き込まれた。
とても面白くて見応えのあるオススメ映画だ。

前置きが長くなってしまったが、、、
今日のスタートは​JR草津線​の​油日駅​。
滋賀と三重の県境近く、山深い田舎駅だ。
お宮は駅から約3kmほどの距離。

8:30 油日駅
ローカル線の駅ながら​甲賀忍者​をオマージュした立派な駅舎。
さぁ 歩こう。


油日神社の一の鳥居。
駅からほど近い集落の通りに建つ。


10分も歩くと集落を離れ、このような風景に変わる。
夏の里山の原風景のような写真。
石碑は農地整備事業を記念した碑。


9:00 油日神社に通ずる参詣道。


神社の脇の鳥居。
なかなかの雰囲気を醸し出している。
ここからは入らず正面に廻る。


神社正面の二ノ鳥居。
駅から約3kmぐらいか、もう少し短いぐらいの距離。
駅から徒歩で概ね30分。


鳥居をくぐり参道から楼門を望む。


楼門。
そう、ここ、ここ、映画のシーンが甦る。


楼門の奥に見えるのは拝殿に掲げられた扁額。


拝殿。
風見恭一郎(冨家ノリマサ)が最終シーン撮影前に佇んでいた場所。


振り返って拝殿から楼門と廻廊を望む。
2人が映画撮影という場面を借り、真剣を用いて迫真の果し合いを繰り広げる場所だ。
もちろん結末は涙なしには見られない。


境内には県が天然記念物に指定している ​コウヤマキ​ の大木もある。
本殿と高野槇。


説明板。
高野槇はなかなか大きくならないからね。
これだけの大木は大変貴重だと思う。


本殿横には摂社が幾つか祀られている。由緒不明の建築物もあり。
蝉時雨の下、しばし境内を廻った。

摂社


由緒不明のお堂。


御神馬


楼門と廻廊。


廻廊から楼門を望む。
2人の役者が撮影前に腰掛けていた場所かな。


廻廊から拝殿と本殿を望む。
写真右に映る吊り下げ灯籠は廻廊全体に配置されており、件の映画では
この吊り下げ灯籠が美しく灯り辺りを照らしていた。


鐘楼と鳥居。
明治以前の​神仏習合​を示すレイアウト。


楼門を外から撮影。
ヒロインの山本優子(演者:​沙倉ゆうの​)が高坂を探して飛び出してきそうだ。


たっぷりと聖地を堪能し帰路につく。
農道と田んぼと里山と夏の空。
これぞ正しい日本の夏の田舎風景。


峠を越えた先は三重県の忍者の里 ​伊賀​ だ。


10:00 油日駅に帰着。
たぬきの置物が迎えてくれる。
甲賀市は​信楽焼​の里でもある。


昼食は草津に戻って摂った。​麺屋 EDITION​ にて。
醤油ラーメンのチャーハンセット。ごちそうさまでした。


今日歩いた距離 6.3km 歩いた歩数7,077歩
歩いたコース。


今までの ​徒歩でビワイチ​ で映画やアニメの聖地といわれる場所を訪れても
特段感じるモノがなかったと言いきっていたオイラ、、、

自分自身でもまさかまさかの聖地巡礼ウォーキング。
Net配信の購入など、映画配信の販売戦略にうまく乗せられたな と感じつつ
でも楽しかったからそれでよし。
おつかれちゃん。





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Last updated  2025/07/26 06:30:04 PM
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