雀の雛
私の職場の駐車場の屋根には、毎年雀が巣を作ってます。そして毎年、1羽~2羽くらい巣から落ちた(落とされた?)雛を見付けます。こういう雛は、親鳥が育たないと思って落としちゃうみたいで、巣に戻してもしばらくして様子を見に行くとまた落ちてるのです。そして、2度目に見た時は死んでしまってます。巣立ちの雛も、たまに駐車場でウロウロしてる事があります。この子達は親が見守ってるらしいので、放っておいてもいいらしいのですが、その後様子を見に行った時、車に轢かれちゃってたりする事が多いので、「あまり車が通らない所に誘導しとけばよかったかな?」と後悔したりもします。さて、前置きはこれくらいにして本題に入ろうと思いますが、何故前置きを何時もの日記の何倍もの長さでしたかと言うと、私が安易な気持ちでこんな事をした訳でなく、そうしなければ雛が死んでしまうと思った事を理解して欲しいからです。建物の中での仕事が一段落したので、ちょっと駐車場の掃除をしようと外に出ました。時間は午前11時頃です。この時間ですでに、外はとても暑かったです。駐車場のゴミを箒で集めていると、雀の雛が4羽すぐ近くにまとまって落ちて居ました。4羽もまとまって落ちてるのは、初めての見る光景です。しかも、そのうち2羽はすでに死んでしまっていました。残る2羽も、大げさに言ったら虫の息でした。こんな場合、悠長に元の場所に置いておけば親鳥が保護してくれるなんて言ってられません、落ちてる場所が日の当たるアスファルトの駐車場なんですから…巣に戻してあげればいいと思うかも知れませんが、何故落ちたかを考えると無理です。4羽も一緒に落ちてるって事は、巣がある駐車場の屋根が暑くなり過ぎて、みんなで涼しい場所を求めてもがいているうちに地面に落ちてしまったとしか考えられないからです。そんな訳で、選択肢は見て見ぬ振りをするか、保護するかしかありませんでした。私の選択は、「保護しても死んでしまうかも知れないけど、とりあえず保護しよう」でした。生きていた2羽は、小さな段ボール箱にタオルを敷いた物に入れて、外より多少涼しい建物の中に、死んでしまっていた2羽は、植木の根元に穴を掘って埋めてあげました。その後、段ボールに入れた2羽も、このまま死んでしまうかもと思っていたのですが、涼しい場所で元気を取り戻したみたいで口を開けてピーピー言ってたので、お水を飲ませて様子をみました。何を食べさせて良いか分からないし、そもそも職場に雀の雛の餌はありませんからね…仕事が終わるまで持つか心配してたのですが、2羽は頑張って生きててくれました。仕事が終わって家に帰ってから、ペットショップに餌を買いに行き、急いで戻って餌をあげたら、一生懸命食べてました。この2羽は、もしかしたら育ってくれるかも知れません。出来るなら、育てて外の世界に戻してあげたいな。