|
テーマ:たわごと(26869)
カテゴリ:息子
明日新宿のロシア料理の食べ放題に行くと告げると
鳥牙はこう言いました。 「じゃあカラフトせんべいも食べるんだね?」 なんじゃそりゃ?と聞いた所、鳥牙は古い記憶を 呼び戻すような遠い目をして語り始めました。 昔、樺太には「カリブィト公爵」と言う人がいたのさ。 公爵は樺太の名産品を作ろうと思って3日3晩寝ずに 試行錯誤して作ったのがカラフトせんべいなんだ。 ロシアの食べ物と言えばピロシキ、ピロシキと言えばロシア。 だからピロシキを利用して何かと思った公爵は 煎餅の間にピロシキを挟んで売ろうと思ったけど 歯ごたえが悪かったので煎餅生地でピロシキの具を 包んだらこれもイマイチ。そこで公爵は考えた。 公爵は逆転の発想が大好きな人だから 「煎餅だからと言って煎餅生地にこだわらなくてもいい。 逆転の発想でパン生地で包めばいいんじゃないかっ」と。 そうして売り出されたのが「カラフトせんべい」 美味しいと評判になって売れ行きは良かったんだけど ピロシキの発売元に訴えられて…それから以後の公爵の 消息を知る人はいないんだけど俺は偶然に中国の史記で その事を知ったんだ。今でも俺の高校のあった街では ちょっとそこまで行って来るって言って樺太に行って お土産にカラフトせんべいを買って来る人が多いんだ。 この話を聞いて私は尋ねました。 「どうしてそこまでスラスラと口から出まかせが?」 「母の子だから。」 こいつ、ちょっと殺していいですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|