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人生足別離~愛ゆえに放浪~

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Jul 6, 2007
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テーマ:たわごと(26869)
カテゴリ:息子
明日新宿のロシア料理の食べ放題に行くと告げると

鳥牙はこう言いました。

「じゃあカラフトせんべいも食べるんだね?」

なんじゃそりゃ?と聞いた所、鳥牙は古い記憶を

呼び戻すような遠い目をして語り始めました。


昔、樺太には「カリブィト公爵」と言う人がいたのさ。

公爵は樺太の名産品を作ろうと思って3日3晩寝ずに

試行錯誤して作ったのがカラフトせんべいなんだ。

ロシアの食べ物と言えばピロシキ、ピロシキと言えばロシア。

だからピロシキを利用して何かと思った公爵は

煎餅の間にピロシキを挟んで売ろうと思ったけど

歯ごたえが悪かったので煎餅生地でピロシキの具を

包んだらこれもイマイチ。そこで公爵は考えた。

公爵は逆転の発想が大好きな人だから

「煎餅だからと言って煎餅生地にこだわらなくてもいい。

逆転の発想でパン生地で包めばいいんじゃないかっスマイル」と。

そうして売り出されたのが「カラフトせんべい」

美味しいと評判になって売れ行きは良かったんだけど

ピロシキの発売元に訴えられて…それから以後の公爵の

消息を知る人はいないんだけど俺は偶然に中国の史記で

その事を知ったんだ。今でも俺の高校のあった街では

ちょっとそこまで行って来るって言って樺太に行って

お土産にカラフトせんべいを買って来る人が多いんだ。




この話を聞いて私は尋ねました。

「どうしてそこまでスラスラと口から出まかせが?」

「母の子だから。」


こいつ、ちょっと殺していいですか?





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Last updated  Jul 6, 2007 08:15:54 PM
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