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ファイナンシャル・プランナー長峰ブログ

Topics / RNプライムって

Topics / RNプライムって

東証株価指数TOPIXは来月10月末から、「浮動株」を基準とする算出方法に、三段階に分けて(最終は平成18年6月末で)修正される。TOPIXは東京証券取引所第一部に上場する全銘柄約1,600の時価総額を指数化したもので、株式市場全体を反映したものといえる。企業年金や投資信託などの運用指標として日本株式なら、このTOPIXか日経平均株価が採用されている。

日経平均株価の方は東証第一部上場225銘柄の平均だが、2000年4月に30銘柄の入れ替えを行った。このときブラックマンデーの再来かと言うほどの下げ幅(史上5番目)を記録したのは記憶に新しい。何故入れ替えたかと言うと、ITやネット関連が台頭してきて産業構造が変わり、市場を代表する銘柄に入れ替える必要があったからだ。

では今回のTOPIXの浮動株調整は何故行われるかだが、欧米の主な株価指数でも既に行われており、指数の改善につながる話だ。TOPIXは発行株式数の多い(正確に言えば時価総額が大きい)銘柄ほど構成比率が大きくなる。しかし発行株式のうち、親会社などの大株主や株式持合い分の「固定株」は、実際には市場で流通していない。なのに構成比率が高ければ、指数と連動を目指して運用されるパッシブ運用の場合、その銘柄の需給は逼迫し株価形成に歪みがでる。だから市場で流通する「浮動株」を基準とすれば、TOPIXでの構成比率を下げ、需給が緩和されるというわけだ。

株価指数の徹底活用術

しかし、ここで懸念されているのが、先の日経平均株価の入れ替えに伴う株価の乱高下である。今回のTOPIXで言えば、時価総額が大きく浮動株が少ない銘柄は構成比率が下がるため調整局面で売りが出やすい。その逆に浮動株の多い銘柄は構成比率が高まり買いが増えることが予想される。これを逆手にとって、この機に稼ごうとするヘッジファンドなどの投機筋にしてみれば、浮動株の少ない銘柄は調整が入る前に空売りをして値を下げておき、安値で出てくる売りを買って利ざやを狙う。また浮動株の多い銘柄なら、その逆をすればダブルで儲かるわけだ。

そこで、この乱高下を嫌って、TOPIXから運用指標を変える企業年金基金もあらわれた。2005年9月2日付けの朝日新聞朝刊である。それによれば、トヨタ、ブリヂストン、大手電機メーカーなど十数の基金が採用を決めた新しい指数が「ラッセル・ノムラ・プライム・インデックス(RNプライム)」だ。RNプライムは野村證券株式会社とラッセル・インベストメント・グループが開発。1996年12月30日を基準日とし、年1回定期的に入れ替えを行っていくが、東証一部銘柄に限定せず、JASDAQを含む全市場の上場銘柄の浮動株調整時価総額上位1,000銘柄で構成される。

96年12月から2005年2月の過去の推移を見てみると、RNプライムは浮動株調整指数であり、構成銘柄も違うことから、現行のTOPIXのパフォーマンスより若干上回っている。TOPIXに比べればまだまだマイナーな指数ではあるが、今後投資信託などでもRNプライムを指標に採用するものがでてくるかもしれない。10月末に向けたTOPIXの浮動株調整に伴う株価の乱高下とともに、このRNプライムの今後にも注目したい。


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