ヤダモン？

民主党の小沢一郎幹事長が、天皇陛下と中国の習近平国家 副主席との特例会見を、「天皇陛下の政治利用」にあたると 懸念を表明した羽毛田信吾宮内庁長官を、激しく批判したが、 その恫喝する様をみて、著しく不快になる。 記者会見の最後には、少しトーンを落として、「もし、どうしても 反対なら、辞表を提出したあとに言うべきだ。当たり前でしょ、 役人なんだもん」と、羽毛田氏の辞任を要求したのである。 羽毛田氏は天皇を守る立場で、当然のコメントをしたに過ぎない。 どうやら我々は、本当は権力を与えてはいけない人に、与えて しまったのかもしれない。 しかし、この「なんだもん」という語尾を聞いて、力が抜ける。 実は、私が小学生の頃、「ヤダモン」というテレビアニメが あった。ちびっこ怪獣なのだが、永井豪氏の初連載作品な のだそうだ。話の中のヤダモンは、南極から怪獣研究所に 届けられたタマゴから生まれ、人なつっこくてお菓子好き。 わがままなヤダモンの口ぐせが、「～だから、やだもん」な のだ。 あまりメジャーではないこの作品を、何故覚えているか？と いうと、詳しい経緯は覚えていないが、小学校時代、先生に 叱られたとき、その言い訳を「～なんだもん」と言って、先生 の反感を買い、突然、ビンタを食らった思い出があるからだ。 本来、小学生のヤダモンなら、可愛いものだが、私は可愛く なかったのだろう。しかし、この大先生のヤダモンはどうだ？