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カテゴリ:書評
いま、はじまろうとしていた。
今日は朝8時前のJRに乗って、安城市へセミナーに出かけた。 春日井駅でたまたま空いている席に座ったら、両隣は受験生。 学ランを着て、最後の復習勉強をしていた。その間に座って しまった。今日は国立大学の前期日程だ。 受験生がノートを必死で見返している間に座り、喜多嶋隆氏 の「きみがハイヒールをぬいだ日」を読んでいた。喜多嶋作 品だから、受験生の刺激になるようなことは、もちろん書い ていない。広告代理店に勤めていた女性が辞めて、ヨットで 生活をしている話なのだ。 業界に嫌気がさして退職したのだが、再び、広告の世界で 脚光を浴びるまでを描いている。いつもの通り、前を向い て歩こうと、背中を押してくれる作品だ。 きみがハイヒールをぬいだ日【電子書籍】[ 喜多嶋隆 ] お、右隣の彼は大曽根駅で降りた。名古屋大学だろうか。 左隣の彼はまだ降りない。鶴舞駅で降りたら名古屋工業 大学だな。しかし、鶴舞駅で降りない。私は次の金山駅 で降りて東海道線に乗り換えたので、彼の行方は分から ない。岐阜大学だろうか。 彼らの戦いが、いま、はじまろうとしていた。そして、 「きみがハイヒールをぬいだ日」のラストで、主人公 たちの夏が、いま、はじまろうとしていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月25日 19時08分35秒
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