Tokyo, Round and Round 2008 / MOONRIDERS LIVE
■ここのところ恒例となったライダーズ年末ライブ。場所は2年ぶりの渋谷AX。けっこうこのハコは好きです。と言っても、スタンディングは回避しましたけどね。珍しく7時30分チョイ過ぎにほぼ定刻通りでオープニング。M1, こうもりが飛ぶ頃M2, 超C調M3, ぼくは走って灰になる■もうどうなっちゃうのか、と思わせるオープニング。この始まり方は10周年ライブ以来。スペイシーというか、ソウルフルというか、1曲目からグレイトフルデッドな演奏を聴けるとは思わなかった。軽く10分を超えるインプロビゼーションの嵐。今日はいったい何曲聴けるのだろうとちょっと不安。M2,M3もライブではほとんど披露されない渋ーい選択。今回のテーマはマイナーグランプリか。M4, Sweet Bitter CandyM5, ぼくはタンポポを愛すM6, 僕の努力M7, 最後の木の実■一転してフーチュアリング個人。良明→岡田→博文→クジラ。M5に感激していた人多数。わたしもこの曲の歌詞の良さにあらためて感激。岡田さんのボコーダーボイスにも微笑。M6もライブでは初めて聴いたかも。歌手・鈴木博文は最近ノっている模様。メインボーカリスト交代も時間の問題か。この曲大好きなんです。M8, 恋はアマリリスM9, 東京ラウンドアンドラウンド■いち早く新曲2曲を披露。M8は来月配信予定の初お披露目。良明作曲の甘いメロディが特殊。初のシングルヒットかと思わせてくれるような佳曲。なんたってアマリリスですよ、アマリリス。M9は先日配信開始の新曲。岡田メロディのポップチューン。タイトルに東京を入れたのはこの曲が初めてということ。なるほど、「東京一は日本一」はベストアルバムのタイトルで曲名ではなかった。M10, ローズバット・ハイツM11, クールダイナモ・ライトオン■Moon Over Rosebud より2作。M10はライダーズライブで演奏されるのは初めて。あのアルバムの中で好きな曲ベスト3には入る。カチッと決まったかっこいい演奏に聞こえた。後ろ向きにピュッと飛んでくれるかと思ったのだが・・・。M11は言わずもがなの名曲です。やっぱり歌ってしまうリフレイン。M12, モダーン・ラヴァーズM13, 彼女について知っている2,3の事柄■今日のライブのハイライトはM12でしょう。レゲエっぽいカッティングであおり、メインは博文氏のハーモニカ。フーちゃん最前列まで躍り出て暴れまくり吹きまくり。まっ赤なシャツ着て目立たない人返上か。速い速いモダーンラヴァーズに合唱する余裕もなくひたすら見とれていた。よく動くフーちゃんはまるでアメリカンコミックの主人公のようだった。そのままのテンションで続くM13がプログラムの最終曲。I Love Youって何回言ってたか数えるの忘れた。この後いったん退場してアンコール。余韻と共にホールに流れる「地下水道」のかっこよさにしびれる。M14, BeatitudeM15, シリコン・ボーイ~ヴィデオ・ボーイ~火の玉ボーイ■ここから怒濤のアンコール。定番M14のあとはボーイ三部作。ヴィデオボーイから火の玉ボーイへの自然な流れが意表をついた。岡田氏いわく「アラフォー」ならぬ「アラカン(around 還暦なんだって^^)」な6人だが、ももあげありーの、輪になって踊りーの、まだまだ10年はいけそう。そんな彼らの姿を見ながらいつまでもボーイでいてね、って女の子の声でそっと囁いてみたい。■たっぷり2時間。健在のライブ。今回のサポートメンバーはドラムス夏秋氏。アルバム発表時以外の彼らのライブは何が飛び出してくるか興味津々でたまらない。同じ曲をやるにしてもどんなアレンジで演奏されるかという楽しみもあるし、もちろん次に何の曲をやるのかも想像できないところが良い。ヒット曲がないということはそういう副産物も産むわけだ。そんなこともきっと計算づくなんだろうなって思う。