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大学医学部の「地域枠」というのをご存知でしょうか?
例
京都府立大学 一般100人:地域枠7人 大阪市立大学 一般80人:地域枠15人 名古屋市立大学 一般70人:地域枠27人 滋賀医科大学(国立)一般89人:地域枠28人 横浜市立大学 一般60人:地域枠30人 和歌山県立医科大学 一般64人:地域枠36人 奈良県立医科大学 一般77人:地域枠38人 福島県立医科大学 一般53人:地域枠77人 札幌医科大学 一般20人:地域枠90人
2018年までの10年間で約9倍にも増加
医師の偏在が深刻化し、国が2008年度に地域枠を導入する医大に定員増を特別に認めたことで急速に増えました。
例えば札幌医科大学は定員の8割を地域枠に充てるといった、地域医療中心の公立大が積極的に活用しています。
全国的には枠を拡大し、医療過疎地へ医師を送る自治体も目立ちます。
ところが、京都府立医科大学の地域枠が自治体設置の公立医大8校の中で、最少の7人となっています。
京都府は「府立医大は全国の医療充実に貢献している実績がある」と増員に慎重。
京都府は府内の中高出身者などを対象に、在学6年間で奨学金計1080万円を貸与、研修後に6年間、南丹市以北の医療機関に勤務すれば返済免除。
ただ枠は医学部定員の約6%で、地域枠を導入する国公立・私大の計71大の17年度平均(20%)より低く、国公立45大では東京医科歯科大(4人)、名古屋大(5人)に次いで少ない状況です。
府立医大によると、17年度入学者のうち府内の高校出身者は43%で、例年も3~4割程度。 府内病院で研修を終えた卒業者が、府内の病院に勤務した割合は68%(16年度までの3年平均)と、全国平均(85%)より低。
大学は「奨学金は府民の税金で予算上の問題がある」とした上で、「地域医療に加え、全国の病院で活躍する医師の養成も重要。定員が増えないまま地域枠を拡大すると、一般受験者の門戸を狭めてしまう」と説明。
京都府内の病院が研修医から人気が高いことも理由。
他府県からの希望者が多く、国から都道府県に割り当てられる研修医定員は毎年、ほぼ満員に。 研修医流出に悩む他県から削減を求める声があるといい、「地域枠を増やしても、府内で研修できない恐れもある。研修医定員の死守が先決」ということです
地域枠の増員期間は2019年度まで
2018年度の国公私立大学(81大学) 医学部入学定員は9,419名で、2017年度の9,420人より1名減少。
今後は、医師養成数の見通しや状況で判断。
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最終更新日
2018.04.07 18:21:56
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