ちょっと休憩

2005/09/21(水)02:31

親知らず ああ親知らず 親知らず

日々のこと(105)

しばらく鳴りを潜めていた親知らずが、最近また痛み出しました。 前日から痛みはひどくなり、夜も熟睡できぬまま朝を迎えて、とうとうあまりの痛さに口も開かない状態に。 おかげで何もする気にもならず、ソファーにだらーともたれかかっていました。 (しかたなく、だんなさんが黙々と朝食の支度をしてました) で、娘を幼稚園に送り届けてから、さっそくここ何年かお世話になっている歯医者さんに。 親知らずが隣りの歯を圧迫して、そこが炎症を起こしているのだそうです。 頚リンパも少し腫れているとのこと。 どうりで、体全体も熱っぽくだるいわけだ。 どうも季節の変わり目は、夏の疲れやらで体の抵抗力が弱まって、こういう事態になるのだそうで。 とりあえず、薬を塗って、抗生物質と痛み止めを処方してくれました。 そして、久々ながらも相変わらず気さくな歯医者さんは、「そろそろ観念すれば?」とニヤリと目配せします。 ほんとにその通りです。 実は、4本中3本の親知らずはすでに抜いているのです。 上の歯2本は痛いながらも、普通の抜歯ですみ、抜歯後の腫れもさほどではなかった。 しかし、下の歯は違う。 なんと90度横に隣りの歯に向かって生えているのです。 (つまり表に出てきていない) 横に生えている分、隣りの歯をすごく圧迫する。 だから親知らずが痛む時は、圧迫された歯からドミノ倒しの様に歯全体が痛む。 そしてその痛みがあご全体に回ると、今度は頭痛までひどくなる。 辛いものです。 それなら、さっさと抜けばいいのですが、それも辛いのです。 3年前、左下の親知らずを抜歯しました。 しかし、それは抜歯作業というよりは、外科手術だし、あるいはほとんど道路工事に近いものでした。 歯が、横に生えていて表に出てこないということは、歯茎を切開しなくてはならない。 歯が、横に隣りの歯に向かって生えているということは、歯茎を切り開いても、普通にペンチで引っこ抜けばいいというわけにはいかない。 ペンチで引っこ抜くには、隣りの歯まで抜かないとスペースが足りないのです。 さすがに隣りの歯まで抜くのは忍びない。 それじゃ、どうするかというと、歯を切断してスペースを作るのです。 切断といえば、スマートだけど、ほとんどドリルで歯をうち砕いている感じです。 親知らずを打ち砕いて、できあがったスペース分、歯を抜き出して、またその分打ち砕いて、その空いた分歯を引き抜いて、……と3回ほど繰り返します。 その間、神経には大量の麻酔を打っているとはいえ、意識はあるわけだから、自分の口の中で起きていることはほぼ把握しているわけで、それは精神的にかなり、きます。 直接の痛みはなくても、歯を打ち砕く時のあご全体に響く衝撃はすざましく、それも長時間続くわけですから、疲労困憊します。 (先生も相当体力消耗するでしょうが) で、抜歯作業が完了すれば、すぐさま楽になれるかというとそんなわけがない。 口の中を切開して、縫合するのだから、物はしばらく食べられない。 というより、口がほとんど開かない。 そうこうしているうちに、麻酔が切れてくる。 口にできないくらいの激痛が口の中を襲います。 痛み止めを飲んだって、気休めにしかならないです。 口の中に心臓がのぼってきたかのように、脈打つようにズキンズキンと痛みます。 それがたいてい、3日ほど続きます。 しかも苦しみはそれで終わらない。 顔は片頬だけ腫れ上がり、かなり非対称的顔立ちになります。 少なくとも3週間以上腫れは続きます。 やはり、女性としてはそれはかなり辛いです。 そして、その間、口の開けにくさは続き、まず握り寿司などはとても入りません。 薄べったい食べ物を口の中にスライドさせる感覚で食事します。 その上、抜歯したあとが窪んでいるために、食べ物がすぐそこに落ち込んでしまいます。 それを抜き取る作業の困難なこと。 だって、指を口の奥に入れるのも大変なのですから……。 (ちなみに窪みは数ヶ月でなくなります。歯肉で埋まってくるみたいです) そんな経験をすると、すぐさま右の歯も……という気がなかなか起こりません。 歯を抜くとしばらくは人前に出られない顔になると思うと、なおさらのこと。 そうやって、3年間逃げ回って(?)いたのですが、やっぱりそろそろ限界です。 それならば、幼稚園関連の行事も一段落ついて、宝塚観劇の予定もない、10月中旬以降にお願いするしかない……。 11月中旬までは極力予定を入れないようにしなくちゃ……。 あと1ヶ月、今の痛みに耐えるのも辛いけど、あの激痛をもう1度体験するかと思うと憂鬱の極みです。 ある意味、お産の方が楽ですね。 痛みに関していえば、産んだ後はさっぱりだもの。

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