ちょっと休憩

2006/02/06(月)02:39

平原綾香の声

音楽(10)

夜中にNHKでやっていた「スーパーライブ平原綾香」を途中から見ました。 自分の持ち歌と他のアーティストの曲をカバーしたものをライブで披露し、その合間合間に新曲の「誓い」のレコーディングの様子やインタビュー映像を挟んだ内容になってました。 平原綾香は、デビュー当時から、気になる歌い手さんです。 デビュー曲にして大ヒット曲の「Jupiter(ジュピター)」。 ホルストの名曲に詞をつけたという、ありがちだけど選曲の斬新さもありました。 災害の多かった一昨年において、詞の内容の壮大さが人生の応援歌のようで、時代の気分に呼応してロングヒットになりました。 それに加えて、彼女の声。 あの曲に彼女の声が乗ったからこそ、人の耳に残る曲になったのだと思います。 低音が魅力と、あちらこちらで言われているけど、ほんとにそう。 私が彼女に注目したのも、あの声があったから。 低い声、といわれているけど、決して重いわけではない。 なんだか空気を纏った声という感じで、逆に軽ささえある。 「Jupiter」においても、不思議な無重力感を醸し出しているように思います。 そして、ちょっと鼻にかかったような声だけど、決して甘ったるくない。 それがかえって声が楽器であるような、人の体内から直接出しているというより、なんだかもうひとつ何かワンクッションおいたような響きのように感じます。 そんな風に日頃思っていたのですが、その番組のインタビューで「低い音を出すときは、バリトンサックスを、高い音のときはソプラノサックスを意識します」というようなことを彼女も話していて、納得しました。 サックス専攻の音大生らしいたとえでしたが、私にとっては彼女の声はどっちかというとオーボエのイメージなんですけどね。 私が好きなのは、「明日」。 初めて聴いたときは、地味な曲だな、なんて思ったのですが、聴けば聴くほど、沁みてきます。 音楽なのに、歌なのに、聴いていると静けさの中に引っ張られていくような気分。 でも、やっぱり私が一番反応しているのは、「Jupiter」もそうだったけど、彼女の声なんですけどね。 ライブでは、アルバムでも出しているように、いろんな人の歌を歌ってます。 もちろん「断然オリジナルのほうがいいなあ」と思うものもあります。 でも、どれも彼女が歌うと一瞬オリジナルが誰のものだったか思い出せないくらい、彼女独特の曲になってます。 「なごり雪」「桜坂」「翼をください」なんかは、すっかり彼女ワールドのものになってました。 でも、やっぱり彼女の声を聴いていたい私としては、もうなんでもいいや、という気分。 どんな曲でも、その声でずっと歌って聴かせて、と願ってしまう状態です。 で、やっぱり圧巻なのは、彼女の持ち歌。 彼女より上手い歌手はいっぱいいると思うけど、誰がカバーしても彼女の曲の世界を超えることはないように思えます。 というか、違う曲になりそうだなあという感じ。 聴き比べてみたい気もしますけど。 あの無重力感や静けさがどう変わるのか、ちょっと興味もあります。 そして新曲「誓い」。 NHKのトリノオリンピックのイメージソングに採用されるので、HNKを見ていると、すでに毎日のように流れています。 おかげでこっちもディラン効果状態。 頭の中でサビ部分がぐるぐる回ってます。 「誓い」 「Jupiter」 「明日」 「From To」(カバー曲集)

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