読まなくてもいい話

2007/12/24(月)16:41

給食

小学生の頃(30)

戦争直後は、何にもなかったから、パン屋に粉を少し持っていって、 あんパンと取り替えてもらっていた。 おいしいおやつだった。 田舎での学校は、田んぼの落ち穂を一合 必ず拾っていかなければならなかった。それが、給食に変わるのだ。 あんなに飢えていたのに、学校の給食のミルクは飲めなかった。 めちゃくちゃ臭い。 飲もうとすると、吐き気が襲った。 吐きそうになるのをむりやりのみこんだ。 泣きながら飲み込んだ。 あんなにおそろしくまずいミルクってなんだったんだろう? おかげで、まずい物をぐいぐい飲む力がついたから、 バリウムを平気で飲めるし、 まずい飲み物も、いやでもぐいぐい飲める。 何事もありがたい修行であることよ! でも、 いつか、 あの、まず======いミルク もう一度、飲んで、味を確かめてみたい気もする。

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