https://www.youtube.com/watch?v=L4A0GXPvpnA
解説:村山慈明八段
村山:「おそらく二人とも30分前には来られてたんでしょうかね?」
大阪対局で、お天気は雨。
菅井八段はタイトル戦でも早めに入られる感じですよね、との事。
増田八段は(6八玉)作戦を練りに練ってきた印象だそう。
後手の7二飛車と珍しい手が出ました。
村山:「ここで増田八段が30分考えて方針を決められたのかなと」
「(菅井八段が7一飛と引いた)この形の構えは全く見た事がない構えで」
「袖飛車という分類になると思うんですけど」
後手陣は桂馬に弱い形になってしまっているようです。
消費時間はあまり変わらない状態なのですが。
夜戦に入り先手が4五桂と跳ねました。
村山:「4七歩成は菅井八段らしい勝負手。ある意味開き直って…」
「本局お互い残り時間並んでいるんですが菅井八段が腐心して指しているなと」
先手は歩切れで分かりやすい局面ではないとの事。
村山:「増田さんは14才年下なんですけど初めて増田さんと指した衝撃は
覚えてまして。2006年、今から18年位前…八王子でイベントがあって。
当時、増田少年は(自分と)指導対局をして確か飛車落ちで…
す~ごい切れ味のある終盤力で負かされてしまったんですね。
何が驚いたかって当時まだ増田さんは8才位なんですね。噂には聞いてましたが」
小学校2年生でアマ四段だったらしいです。
その3~4年後のお話しもされてましたね。
最終盤は攻め合いで先手が決めにいっている感じだそうです。
村山:「増田さんの攻めの方が1手早く…」
「(先手)2三銀の詰めろが受けにくいですね」
22時過ぎ後手投了。
~7二飛車は予定の作戦だったんでしょうか?~
菅井:「少し違う形では経験があって…そんなに上手くいく形では…3三角が入って
ないのでいくらか攻め脚が早くいけたらいいなと…」
「まぁちょっとやってみようかな、と」
~5五銀と出られて局面では相当キツかったですか?~
菅井:「たしかに…一番なんか…不味いですね」
~A級初参戦で初勝利の感想を~
増田:「そうですね初戦はどうなるか、最初勝つまではかなり不安だったので
一局目勝てたのは大きかったかなと…」
~10手目に7二飛車のあと30分考慮されました。序盤の考えは?~
増田:「7二飛車はかなり想定外だったので。それに対してどうしようかなと
思ったんですけど…矢倉模様にして相居飛車の展開にするのが一番いいかなと」
~午前中15手しか進みませんでした~
増田:「相居飛車でじっくり組み合う展開に持ち込みたいなと…」
~29手目の7六銀は長考の一手で。解説の村山八段は流石…と~
増田:「7筋の位を取らないとこの後の展開が楽にならないと思ったので
一時間考えて勇気を持って立てたのは、その後の展開に大きく影響したかと」
~(終盤は)決めるのが大変かも、との声が~
増田:「何が一番最善だったか分からなかったので。本譜が一番いいか
どうか…じっくり焦らずやっていこうと思っていました」
~次戦以降の意気込みを~
増田:「しっかり持ち時間を使って自分らしい戦いが出来れば」
増田八段は大阪遠征で佐藤天彦九段が使っているホテルに泊まりはったらしいですね。
A級は師匠の森下卓九段も待望されてたことでしょう。
一年間の長丁場、皆様お身体には気を付けてと祈るばかりです。