商社OL《渡鬼》のトホホな毎日・・・

2004/12/30(木)23:29

ホノルルマラソン 完歩報告(3)

2004ホノルルマラソン(22)

前述の通り、ホノルルマラソンのスタート時間は、早朝5時である。そこから逆算すると、遅くとも夜中の2時頃には起きて準備をし始めなくてはならない。 私は、予定通り夜中の2時に目覚ましをセットし、起きていきなり泊まっていたコンドミニアムのダイニングで、鮭のおむすびを食べて炭水化物の補給をしたのだが、食べながら窓の外を見て、ぎょっとした。私が泊まったのは、カピオラニ公園の近くで、クヒオ通りをアラワイ運河方面に曲がってすぐのコンドミニアムだったのだが、窓からはワイキキビーチやクヒオ通りが望めるいわゆるパーシャルオーシャンビューの部屋だ。まだ真夜中の部屋の窓から階下の通りを見ると、通りを埋め尽くさんばかりのバスが列を成して並んでいる。本当に歩道と車道の境が見えるところは無く、よくここまでバスが集結しているなと、ある意味感心するぐらいであった。そのバスの合間を縫って、そこここのホテル、或いはコンドミニアムからランナー達が用意周到、万全の体制を整えて出陣してくる。しかし、ランナーが個人で活動しているのは稀で、大抵が数人から十数人で行動している。その為、真夜中の彼らの出陣は、さながら、真っ暗闇の台所でゴキブリほいほいの合間を縫ってうごめくゴキブリの軍団のようであった。私が鮭のおむすびを食べている間も、数え切れないほどのゴキブリ、いえいえ、ランナー達が、スタート地点を目指して活動し始めていた。 さて、私のレース前の最大の関心事といえば、お手洗いのことを置いて他にはあるまい。日本出発の前に幾つかのホノルルマラソン関係のホームページをチェックしたが、やはりそこでもお手洗いのことは話題に出ていた。チェックしたホームページに拠ると、お手洗いは長蛇の列になっている場合が多いとのこと。しかも、ダイヤモンドヘッドを過ぎてフリーウエイに入ってからはお手洗いはかなりの区間存在しない為、その前に必ずお手洗いを済ませておかなくてはならない、等等、様々な情報を入手していた。当初からかなりの長丁場と予想していたので、その間トイレに行かない、ということはあり得ない。しかし、なるべくトイレに行くのは控えたい、というのが頭にあった。従って、緊張のせいもあるが、夜中の2時に起きて、3時15分過ぎに部屋を出るまでに、数え切れないぐらいトイレに行った。出る出ないに関わらず、トイレに座らないと落ち着かない、という状況であった。 それに引き換え、だんなの方は能天気で、私よりも30分も遅く起きた上に、鮭とツナのおむすびに加え、バナナまでのんびり食べていた。恐るべし。 真夜中に朝食を食べ、着替えを済ませる。私は寒がりだし、日焼けも気になるのでブルーの丸首長袖Tシャツに、紺色の膝丈の短パン、だんなは白のランニングに、デューク更家ばりに膝丈スパッツといういでたちである。胸のところに安全ピンでゼッケンを留めて、帽子もかぶり、計測用チップの付いたランニングシューズをはけば完璧である。しかし、常夏のハワイとはいえ、真夜中は気温が低い。さすがのだんなもランニング1枚でちょっと耐えられない。そこで、だんなの友人から聞いていた「ゴミ袋ポンチョ」を作成し、着用した。「ゴミ袋ポンチョ」は、透明の40Lとかの大きいゴミ袋を首と腕が通るように切り、ゼッケンの付いたシャツの上からかぶるのである。走り出して体が温まれば、そのゴミ袋は捨てればよい。何ともホームレスの裏技のような知恵である。だんなはそのゴミ袋ポンチョを部屋から既に着用していたが、実際、見るとかなり妙な感じである。しかし彼はお構いなしで闊歩し、ホテルのエレベーターに乗ってしまった。実は、こんなやる気満々の格好で部屋から出発するのは、かなり気恥ずかしかったのだが、エレベーターに乗って安心した。満員のエレベーターの中は、負けるとも劣らずのやる気満々ランナー達の集団だったからだ。 3時15分過ぎ頃、ホテルの部屋を出発した私達は、スタート地点のアラモアナまでの無料送迎バスの発着場所であるカピオラニ公園横の動物園の駐車場を目指して歩き始めた。私が2時頃部屋の窓から目撃した無数のバスは、この無料送迎バスが近隣で待機しているものであった。私達が部屋を出発する時間には、既にその待機バスはすべてが出払った状態になっていた。この無料送迎バスは2時からの運行であったので、私達が出発する頃には既に1時間以上が経過していたのだが、この送迎バスを待つ人はかなり多く、列の最後尾は、ワイキキビーチ手前で曲がって、ダイヤモンドヘッド方向にまで伸びていた。私達もバスに乗れたのは、午前四時を過ぎていたはずである。スタートに間に合わないかも・・・と内心焦ってしまっていた。しかも、乗ったバスの女性運転手が道を間違え、スタート地点近くに乗り入れられない事態に。結局、方向転換するべく近隣を1周まわってようやく到着。ふぅ。既に4時半を過ぎていた。それにしても、待っていた人達は全員スタート前までにアラモアナに到着できたのであろうか。どうだったのかちょっと興味ある。それはさておき、このバスがすごい。ホノルル中のバスを借りたのか、様々なバスが続々とやってくる。中には黄色いスクールバスまで来るのだから面白い。ちなみに私は普通の観光用のバスに乗りました。。。 次回に続く。

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