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報道によりますと、「財務省は25日、2010年度末の国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高が973兆1625億円に上る見通しだと発表した。
空前の1000兆円に迫り、国民1人あたりで換算すると、約763万円に上る。 09年度末には国の債務残高が900兆1377億円と初めて900兆円を突破する見込みであることが分かっている。 これに10年度当初予算の一般会計総額が過去最大となる92兆2992億円に上ることで、さらに借金が膨らむ。」とのことです。 これに加えて日本航空の会社更生法申請で負債総額2兆3千億円とか、桁数が私達の頭のレベルを超える数字のニュースが飛び交っています。 これに比較すれば、鳩山総理大臣の2002年から2008年までの母親からの資金提供約11億7千万円で約5億7500万円の贈与税を納付とか、 小沢民主党幹事長の土地取得資金4億円の問題とかは、桁数が私達の頭のレベルの範囲内におさまるのでとてもわかりやすかったりします (だからきちんとしてよと文句も言えるのでしょう)。 でも桁数が私達の頭のレベルを超えるからと言って関心を持たないというのはいけませんよね。 日本航空の問題は国民負担が実際に発生するかどうかは今後の展開次第でしょうが、国の債務残高が973兆1625億円は間違いなく私達国民負担に直結しています。 こうなると増税しなきゃ大変だということになるのでしょうが、まずは本当にもう無駄遣いがないのかどうか、 与党だ野党だとかは関係なく徹底的に調べて、その上で乾いた雑巾を更に絞るように節約していって、 国民としても「助さん格さん、もういいでしょう」という納得感が得られた段階で冷静に増税について議論してほしいと思います。 世界情勢の中で日本がおかれている社会環境がダイナミックに変化したのに従前の既成概念にとらわれて動けない状況は、まるで明治維新直前の江戸時代末期のようです。 でも明治維新の時のように少数の志士に変革を任せてしまうことで良いのでしょうか? もっと自分達ができる部分で、もっと身近な社会・経済活動の中で貢献することもあるのではないでしょうか。 例えば、これから日本全国確定申告の時期になってきます。 確定申告の時期は、多くの国民が一年に一回税金を身近に感じる時期でもあります。 この時期に私達税理士は「総理大臣ですら税金のことを軽視するんだから、やってられないよな」というような無責任な考え方をするのではなく、 もっと広く市民の方々に税金の大切さ(もちろん無駄遣いはもっての外ですが)を理解していただく努力を惜しまないようにしなければならないと思います。 税金の問題を通して国民がより現状認識を深めて、その中から変革への行動を取り始める方が出てきたとしたら、 私達も(間接的かもしれませんが)変革への貢献ができたということになるのではないでしょうか。 年末年始風邪(正月中2回も休日診療に行って2回もインフルエンザ検査をやってもらっても「単なる風邪」でした)で寝込んでしまったので、 一年の初めにあたってこんなこともちょっとは考えてみました。 ただ現実には確定申告の作業をこなすのが精一杯だったりして・・・。 田中 大貴 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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