所沢支部 税理士仲間のブログ

2012/10/14(日)09:46

ドイツ・スイス・そしてパリの旅

それではモンサンミシェル修道院の中を観光しましょう。 モン・サン・ミッシェルの言葉の意味を教えてもらいました。  ・モン … 山  ・サン … 聖  ・ミッシェル … ミカエル(軍事をつかさどる神、大天使) つまり「聖ミカエルの山」って言う意味なんですね。 教会 教会の中に入るとひんやりと涼しい。 長い階段を昇ってきたので、ほてった体を冷ますにはもってこい(?) 高窓から差し込む光の効果を最大限に考慮して造られた聖堂奥のゴシック様式とか。 円柱の台座から天井の要石まで途切れることなく続く縦の線は、ステンドグラスの彼方の「天」へと人の目を導く。 天井は木製。 教会の重さを軽くするために船の設計技術をつかって天井を木で作ったとのことです。 聖ミカエル像。 大天使ミカエルは神の御使いとして「最後の審判」の時に亡者の魂を秤にかけ、天国に迎えられる者と地獄に落とされる者とを振り分ける役目をおっていると信じられていており、そのために剣と秤を持っています。 祭壇にある聖ミカエルの像は 聖地エルサレムの方向を向いている。 天国に行くか地獄に行くか、天秤で量っている聖ミカエル。 ゴシック様式の回廊 中庭の四方を二重の円柱列がずらりと取り囲んでおり、落ち着きと静けさを感じさせる空間。 修道士たちが休憩したり、瞑想などをするスペースでした。 回廊に続く僧院は全部で3層に別れていて、一番上から下に向かって進んでいきます。 一番上は「聖職者」、2番目は「貴族」、3番目は「平民」の地位を表しています。 食堂 修道院の僧の方の食堂。 薄暗いが、両脇にある59の小窓から光が差し込んでいる。 修道士達は食事中一切会話せず、静かに食べ、聖人伝などのを聞いた。 何か言いたい時はジェスチャーで示すのです。 現地ガイドさんのジェスチャーを あてっこしました。 聖堂の起源のレリーフ 大天使ミカエルと司教オベールの運命的な出会いを示す重要な作品です。 708年、司教オベールが夢のなかで大天使ミカエルから「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを受けたが、夢だと思い信じなかった。 再び同じ夢を見たが、また信じなかった。 ついに3度目には大天使は「何をしている! これは夢ではないぞ!」と、オベールの額に指をあて、雷を落とされる夢を見た。 貴 賓 室 身分の高い人や尊い客人などをもてなした部屋。 ここで食事が整えられ、すぐ近くにトイレもあり、当時のVIP待遇だったところです。 修道院付属教会の地下礼拝堂と教会を支える太い円柱の柱 11世紀にロマネスク様式の付属教会。 次いで15世紀にはフランボワイヤン・ゴシック様式の内陣部分が増築。 岩山に次々に建物を増築するようなスペースはありませんでした。 限られた場所に増築していったため、建物は上へ上へと複雑に増築されていきます。 この太柱の礼拝堂は、上に続く聖堂の内陣部分を支えるためにつくられたものです。 大車輪 地上から上階に荷物を運ぶのは下の写真の中に人間が入って、これをまわして荷物を釣り上げていたとのこと。 まるで ハムスターのように。 フランス革命時には、モン・サンミッシェルは牢獄として使われていた歴史をもちますから、囚人たちがその労働をさせられていたということです。 地下礼拝堂のキリストの亡骸を抱く聖母マリアの像「ピエタ」です。 昨年バチカンのサン・ピエトロ大聖堂で見た「ピエタ像」と逆の方向でキリストが横たわっていました。 騎士の部屋 貴族の巡礼者を迎えるための「来客の間」を抜け、平民の巡礼者に食事や宿を提供していた「布施分配所」に到着。 ここが一番広いです。 1階の通路(大回廊)、修道士が写本と細密画の製作に従事した部屋です。 モンサンミッシェル修道院の尖塔の一番上に飾られている聖ミカエル像の複製です。 聖ミカエルは、人間の弱さを最もよく理解し肉体に宿る悪魔を征してくれる頼りになる存在でした。 そして、悪魔の誘惑に陥ってしまう自分の弱さを常に感じている修道士やキリスト教徒たちにとって聖ミカエルは憧れの存在です。 帰りの途中に小さなサン・ピエール教会があり立ち寄りました。 教会の入口には「ジャンヌ・ダルク」の像が飾られています。 左に建っている像がジャンヌ・ダルクです。 教会の中には大天使ミカエルがまつられています。 百年戦争でフランスを勝利に導いたジャンヌダルクの像です。 カッコいいです! ジャンヌ・ダルクといえば「Follow me!」の言葉が有名ですが、ジャンヌ・ダルクも 大天使ミカエルのお告げを聞き、その言葉に従って行動した「時の人」です。 楽しみにしていたモン・サンミッシェル。 十分堪能しました。 歴史を 堪能しました。 さよなら大天使ミカエル! また会う日まで! さよなら・・・モン・サンミッシェル 明日は パリ市内観光です。 安西節雄

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