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カテゴリ:リフォーム
マンションなどでは玄関からホール、廊下とほとんど段差がない空間が作られるようになった。ところが一戸建ての場合地面から床面の高さを45センチ前後とる必要があるために玄関が地面より高くなり必然的に段差が発生する。昨年施設の新築をした際思い知った。玄関からホール廊下の高さを段差なしにしようとすると地面から玄関までの高さを解消する必要がある。施設の場合車いすの利用が必須なので玄関の両サイドのスロープと階段を設置して玄関引き戸までの段差を解消した。一般家庭の場合もポーチに階段を設置することである程度の段差は解消できている。古民家などは地面からそのまま玄関に入る場合が多い。玄関に入るとそのまま土間になっている。ところが玄関からホールおよび部屋に入ろうとすると大きな段差に出会う。この高さが案外良いのである。座って腰を掛けられる高さなのです。義父は高齢になってかなり足が弱りましたがこの高さを解消しようとするとこのままでよいと良い言う。動作をよく見ると外から帰ると座り、そこで靴を脱ぎます。そして立ち上がることもなく足を床にあげて座敷に上がり四つん這いになってゆっくり立ち上がっていました。気づいたらこういった動作になっていたのでしょう。長年住み慣れた家での段差は生活習慣の中で解消されていたようです。段差のない住宅では体の不自由な方の出入りは椅子を設置します。そこで靴などを脱いで上がるためです。おかしな話です。しかし椅子からの立ち座りや出入りは楽にできます。義父のように四つん這いにならなくてよいからです。常に頭に残るのがこの段差の問題です。当分悩みそうです。
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最終更新日
2016.08.18 07:57:32
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