119エマージェンシーコール 第11話(最終回)
内容シティーポートビルで爆発が起きたという通報を受けた粕原(清野菜名)。直後、次々と同じ通報が入り始める。そんななか火災現場で取り残されたと思われる女性からの通報を受けた粕原。だが。。。敬称略脚本、橋本夏さん演出、水田成英さんどうも今作は、いつもの微妙なブレを、最終回まで持ってきたね。通報の場面や、セリフなどを含めて、ある種のリアリティで描いている。その一方で、今回なんて、超能力大活躍!である。そもそも、リアルで描こうとすれば、超能力なんて、その逆なので。どうしても印象がチグハグに見えてしまうのだ。もちろん、それらが相容れないとは思わないし。描き方次第だとは、思っている。だから、今作は、“必ず成功”“必ず救出”ではないし。“ドラマ”だから、どっちでも良いのだが。だったら。。。って思うのだ。今回なんて、明らかに主人公・粕原の異様な状態を見せているのに。上司、同僚の対応は、遅いし。それこそ、通報だけでなく。現場にいた兼下なんて、いろいろなコトを体験しているはずだろうに。御都合主義で、主人公大活躍!にしたいなら、主人公は悩む必要ないだろうし。こういうところなんだよね。リアルで描いているのか、その逆なのか?両方盛り込んでいるから、チグハグに見えるのだ。例えば、今回の“事件”にしたところで。いろいろ重ねたり、いろいろ繋げたりも、理解出来るが。“ドラマ”としては“正しい”だろうけど。これもまた、リアルなのか?その逆なのか?と微妙なのである。正直。。。ヤリスギじゃ?っていう印象も強いし。今作って、ずっと、コレなんだよね。どちらかに振りきる必要は無いが、どちらかに、もう少し傾けても良かったのでは?きっと、それこそが“今作の特徴”になったと思うのである。超能力を使いたいなら、徹底的に使えば良いし。リアルを追求したいなら、追求すれば良いだけ。そういうコトである。今回にしても。今までのエピソードならば、大きな事案が起きれば、“それだけ”になってしまっているのに。今回は、大きな騒動にしたいために、次々と。。。である。“ドラマ”としては、面白味はあると思っているし。個人的にも、良い印象を抱いている。その一方で違和感も覚えています。最後に、今作に抱いた最大の違和感を、ひとつ。主人公の超能力って、必要無いよね?ってこと。無くても成立するし(苦笑)といっても、同局の先日終了した《アイシー》よりは、初期設定へのこだわりは感じますけどね。でもね。入れなくて良い物を入れたことで、ブレが生まれたわけで。無いほうが、もっといろいろと出来たのでは?TBは以下のミラーへお願いしますhttp://maxexp999.blog100.fc2.com/blog-entry-9201.html