レベル999のマニアな講義

『夫殺し』

内容
こう（野際陽子）とふく（中越典子）に使いを頼まれた小五郎（東山紀之）
渡辺家の遠縁に当たる伊勢崎藤五郎（西村和彦）の妻・初枝（田中里美）が、
病に伏していた。。。そのため、精のつくものをと、、手土産。
後日。藤五郎に呼び出された小五郎。
薬のために借金をということだった。。。。はじめは悩んだ小五郎であったが、
２人の生活を見て、へそくりの一両を貸してしまう。

そんななか、喜兵衛（樋浦勉）から訴えがあり、
伝七（福士誠治）と、とある祈祷所を訪れると、、、そこには、藤五郎が居た。
その祈祷所は、評判の陰陽師・百瀬清水（篠井英介）の祈祷所。
家族を助けるために、店まで潰した喜兵衛は、
医師の隆玄（岩崎ひろし）と組んでいるインチキだと訴えたのだ
しかし、寺社方の同心である藤五郎は、陰陽師は寺社の管轄であると言い
追い返してしまうのだった。
小五郎は、、先日とは違う藤五郎の態度に、妙なモノを感じ始める。
初枝の元を訪れた小五郎は、何不自由なく薬を持ち帰りはじめたと知る。
金がなかったはずなのに。。。なにかある。。。。。

そうこうするうちに事件が発生する。
お上に訴え出ようとしていた者たちが、辻斬り。
そして、、初枝が危篤となり、訪れた小五郎は。。。。。。


敬称略




小五郎の親戚の男が、妻のために、、、悪の手に落ちた。

って感じだ。
え？シンプルすぎですか？

でも、そんな感じだろう。



今回、ギリギリですが、『ドラマ作り』がなされた。

ホント、ギリギリなんですよね。

表現されていないところで、
すでに『仕事の依頼』を聞いているお菊。
お菊は、『仕事』の吟味をするために、涼次を使って。。。あれこれ。

である。

その事件の中に、巻き込まれる小五郎。


物語の流れは、それほど無理はないし
『仕事人』としては、定番のネタであると言って良いだろう。

本放送前の『ＳＰ』のネタ、、小五郎の友人を小五郎が斬るというのと
完全にかぶっている。

そう！
物語としては、
小五郎に夢を見させ、葛藤させていくなど

悪くない出来なのだ。
いや、、良くできている方であると言って良いだろう。

途中、
主水が、、『出来るのか』と聞くなど
まわりの者たちも、ドラマを支えている。


ただ、私が、なぜギリギリとしたのか？
それは、、

あまりにも、涼次が関わりすぎていること
先ほど書いた、お菊が受けていることの調査ネタが、うすいこと

一方は、涼次を描きすぎ。調査ネタは軽め。
この瞬間。ドラマが意味不明に陥るだけでなく、混乱状態へ

せめて、調査をしていると言う事を、もっと明確にしないと！！

それだけで、すっきり感は出てくるというモノ。
そして、その中に、小五郎が加わっても良かったはずである。


ここが。このドラマの最も悪いところだ。
ドラマ作りは、ある程度出来ているのに

登城人物の多さが、ドラマを意味不明に足を引っ張る。

と言う状態。


悪くない内容で、
良い感じで最後を、小五郎が決めていただけに

もったいないことをしている感じだ。


ちなみに、、細かいことは、、、もういいです（苦笑）

ほんと、ドラマはドラマとして、シンプルに！
無駄すぎる人物は、ドラマに絡ませない！！

そこだけは、もう少し頑張って欲しいモノだ。

途中の源太だって、、、ちょっとくどいし。。。。


さて、、、、最後に。





ついに、２クール目突入が発表された『必殺仕事人２００９』

たしかに、後世に残していくためには
ある程度の『モノ』が必要です。
それに、最近のドラマは１クールで終わるモノが多いため、
深みの無いまま、表面部分で終わってしまうモノも多い。
そんななか、、２クール目突入である。

イロイロと言われるのであろうが
この挑戦は、素直に受け止めたいモノである。

ただし、
現状のような状態ではなく、
物語をシンプルに、そして描き込むこと。
たとえ、人気アイドル、大御所であっても
物語に必要ないならば、あまり登場させないという英断

それが求められるであろう。

現状のように、仕事人が５人。その他脇役が大勢。
そんな中に、ゲストを投入すると、物語にオモシロ味が無くなってしまう。
出来るだけ、２人程度でまとめて欲しい！！

考えて見れば分かる話であるが、
『情報』を共有する必要はあっても、『体験』する必要はないわけです。
理由は簡単。。。
『感情』まで共鳴しなくても『仕事』なのである。

『仕事』をするのに、理由など必要ない。

『依頼』があれば、受けるだけで良いのだ。
そうでなければ、
格も、身分も違う小五郎、涼次、、キャラの違う２人が、
同じ感情を抱くことなどあり得ないし、それを表現してきたはずなのだ。

理由付けは簡単だ。お菊さえいれば、十分なのだ。

同じ感情を抱かなくても『仕事』。。。それが『仕事』というモノだ。

そのアタリを思い切ってシンプルにすれば
いくらでもオモシロ味は生まれるハズだ。

なんとかコレから、立て直して欲しいモノだ。


これまでの感想

第５話　第４話　第３話　第２話　第１話

スペシャルドラマ　必殺仕事人２００９（２００９．０１．０４放送）
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