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カテゴリ:ドラマ系の感想
内容
朝倉辰雄(蟹江敬三)と良子(竹下景子)夫婦が営む谷中の小さな食堂『朝食亭』 そこでは、毎朝開店前に、“朝一番会”という朝食を食べる会が催されていた。 主人・辰雄の 『朝は、家族だけの食事だから、すごく大事なモノ』という持論があったからだ。 だが、その会が開かれるようになったのは4年前のことがきっかけであった。 4年前。飲酒運転の車にひかれ亡くなった息子・清彦(池内博之) 家族で唯一のひとときが、、『朝食』だったのだ。 事故後、酒を出さないようにするため、 あさ 8:00~10:00 ひる 11:30~14:00 という変則的な営業時間。その直前に開かれる催しだった。 その“朝一番会”にあつまるメンバーは、、様々な人がいた。 ちょっとした発明家の老人ヒノシタ・通称“先生”(大滝秀治) 清彦の親友だった魚屋の跡取り息子・龍二(俊籐光利) 近くの警察官の土田(的場浩司) タクシーの運転手・佐藤和之(田山涼成) フリーターで近くのコンビニに勤める・絵梨香(前田愛) 母を亡くした中学生、小学生兄妹 そして、OLの高見美沙子(瀬戸朝香) 店主夫婦をあわせて10人のメンバーだった 特に、ワイワイと会話するわけでもなく、大きな家族の集まりのような“会” でもそれは、朝のひとときにおいて、皆にやすらぎを与えていた。 内容2 そんな、ある日のこと。 開店前に、ひとりの男が訪れる。 それは、清彦をひいてしまった男・松島初男(北条隆博)の弁護士(石丸謙二郎) 4日後の金曜日に松島が出所し、その足で謝罪にくるということだった。 “1人の人間を殺しておきながら、4年!?” その思いが、辰雄から、メンバー達に伝わっていき。。混乱状態に。 そして、辰雄は、、 “犯人を許せるわけがない”と、その弁護士を追い返してしまうのだった。 でも、、、出所は決まっていること。 それは、どうにもならないことであった。 が、そのことに、ショックを受けているのは辰雄だけではなかった。 メンバーには黙っているが、 事故に駆けつけた警官であり、最期の言葉を聞いた土田。 そして同じく黙っているが、事故の直前に電話で会話をしていた美沙子。 また美沙子には、、清彦のことで、、、親友・雪代(片瀬那奈)自殺するという もう一つの過去も抱えていた。。。。 そして、、、“時”は、動き出す。 敬称略 公式HP http://www.wowow.co.jp/dramaw/choshokutei/ このドラマ、スゴイですね。 この一言に尽きます。 苦しみを抱えている様々な人の想いが交錯し、 そして、、ぶつかり合い。 心の傷を“告白”することで、癒やしながら 最終的に、1つの“結果”にたどり着く。。。 ココまで重厚で、そして、繊細な物語。 本当に、久々です!!! 素晴らしいです!! 結局、みんなが抱えている“あの時。。。もしも”という気持ち。 それが、、、心を過去に縛り付け 自らの心を傷つけ、、、お互いに、、、また傷つけあう。 同じような感じの状態が、何度かあるのですが 最も特徴的で、印象に残っている部分 美沙子『私は嫌な人間です 今でも自分が一番不幸なフリして 自分が傷ついたからと言って、相手を攻撃して。 相手がどんなに傷ついたのか、想像もしなかった 先生『ステキじゃないですか、それに気付いたんだから 人の心は弱い。 簡単に傷つくし、傷つける そして傷つけた自分にまた、気付いて傷つく それでいいんだよ 頭じゃなくて心で考えるで。 全員が、同じように心の傷に苦しんでいた。 だから、先生は、、、最終的に言う。 龍二にペットボトルの水を買ってこさせ。 『新しい水を入れて古い汚れた水を出さないと 血がドンドン濁って、ドロドロになるそうです 過去にばかりこだわっていると、 いま何が大切なのか、見えなくなる 相手を許し、自分も許す なかなか難しいことだが、コレが出来ないと 待っているのは、もっと悲しい未来だけだ』 一生許すことは出来ないであろう。 だが、どこかで一歩前に進まなければならない。 過去に“ばかり”、こだわっているのは良くない。 ってことだ。 実際、これ以外にも多々同じようなシチュエーションは存在した。 土田であり、龍二であり、佐藤であり、清彦の両親、そして、、2人であった。 苦しみから一歩踏み出した。 そんな、様々な人間模様が交錯するヒューマンドラマに ちょっとしたサスペンス要素を交え込んだ印象のドラマだ。 その重ね合わせ方が絶妙で、 たったひとつ、どこかで狂った歯車が 多くの人の人生に影響を及ぼしていったのを見事に描ききっている。 最後の方になると、 “まさかこのネタをココで入れるのか!?”と 少し驚くほどでした。 また、そこかしこに表現されている感情表現も かなり繊細で、切なく、、、本当に苦しみが伝わってくる感じだ。 そして、、包み込む先生の言葉。 最終的に まるで、自分たちが一歩を踏み出すために 一所懸命。。。に応援し、助力していくメンバー達が なかなか、感動的で。 大きな事件事故を扱っていると言う事ではないが ただただ、普通のことを描ききることで 感情移入させやすくしているというのも、面白い部分だったと思います。 もちろん、途中に、ちょっとして事で入れている 小ネタもメリハリが利いていましたしね! 最初から、最後まで、飽きさせない展開とテンポで 本当に面白いドラマだったと思います 久々に“傑作” そんな印象のドラマですね。 最後に、本当にどうでも良いことですが なぜ、土曜日に放送する??? 日曜じゃダメなのかな??? このドラマの不満点は、そこだけです。 って、、ただの番組編成だけどね。
最終更新日
2009年03月11日 00時26分55秒
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