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カテゴリ:ドラマ系の感想
『阻止せよ老人虐待』
内容 その日、“タイヨウ”には、四方木りこ(黒木メイサ)がいなかった。 身内の一周忌で組に顔を出していたのだった。 そこで、若頭の久米(田中哲司)から聞かされる、組の状態。 りこは、施設の帰ってからと言うもの、気合いが入り始めるのだった。 そんななか、ヘルパーの和泉(山本裕典)から、 以前訪問介護を利用していた軽度の認知症の老女・渡辺節子(森康子)宅で、 大きな物音を聞いたという噂を聞かされる。 孫・高志(忍成修吾)と暮らしているようなのだが。。。。 気になったりこは、彦一(草なぎ剛)と共に向かうと、 どうやら虐待を受けているよう。 報告を受けた和泉は、本人が言わない限り手出しは出来ないと告げる。 それでも気になるため、りこは1人で訪問するが、 その行動が、高志に知れ“ハートフルバード”に連絡され、注意を受ける。 園崎オーナー(大杉漣)は、対応に苦慮しはじめる。 そのうえ、羽鳥晶(夏川結衣)からも、プレッシャーを受けるりこ。 “そんなに簡単じゃないわよ、虐待は。 おばあさん自身が助けを求めない限り、何も出来ない” が、どうしても気になるりこは、羽鳥の話を聞かず、 仕事後に、1人で通い続けるのだった。 りこと接することで徐々に心を開きはじめる節子。 そのりこの行動を見て、晴菜(仲里依紗)からも協力をはじめる。。 そのころ、彦一は、鷹山三樹矢(薮宏太)を連れ、ある雀荘に通い続けていた。 そこには高志の姿が!! そして、節子の状態になにかを感じたりこは、晴菜の協力を得て、 彦一、オーナーの助けもありまとまったかに思えたのだが。。。。。。 久米から、シマでクスリを扱っている素人を捕らえたと連絡が入り。。。。 敬称略 なんか、前回までも雰囲気とは 大幅に変わって、、、かなりのシリアスモノの今回である。 全ては、りこの言葉に詰まっている。 りこ『家族じゃねえから、ばあさん、助けられないし 男じゃねえから、極道やんのもしんどいし。 まさに、そんなお話だ。 死んだ兄・修一郎(山中聡さん)からは、『普通』をと。。。 それが、死の間際の言葉だった。 でも、いまは、伝統ある四方木組の組長。 『四方木』という血と言うだけで祭り上げられただけ。 だから、若頭が出しゃばる。 そんな、組長として、、女として限界を感じる中、事件が発生する。 それは、ヘルパーとしての限界。 どれだけ、虐待を受けていたとしても、 本人が認めなければ、手出しは出来ない!! でも、孫から虐待を受けている老女は言う。 『私にはあの子しかいない。 あの子は家族だから あんたらは、友だちだって言って来てくれるけど ずっと、そうかはワカランでしょ ヘルパーさん頼んでも、ずっとそばにいてくれん 電球は替えてくれん、かいものいっくれん。 でも、あの子は、そばにいてくれる。優しい子なんだよ だから、あの子は悪くない。』 どれだけ虐待を受けても、そこにいる『家族』 孤独だからこそ、より一層感じる『家族愛』 だから、裏切れない。。。例え、どんなコトをされても。 園崎『虐待は許さない、でもあなたの気持ちは分からなく無いですよ 介護のたいへんさは、並大抵のもんではないですから りこ『節子さんはあなたと暮らせるのを喜んでいたんですよ だから、されたことを黙ってたんです。 園崎『節子さんの気持ちに応えてあげた下さい 一声かけてくれれば、 私たちプロがお手伝いします 超越的な方法ながら、助けた。。。。と思っていた。 が、現実は甘くなかった。 そこにある、『家族介護』の限界 高志『お前らに分かるかよ。ぼけたババアを四六時中、世話する家族の苦労が!』 久米『極道のやり方でケリつけるのが普通でしょ りこ『メンツなんぞ、幹部になって取り戻してやるよ てめえみたいなやつでも ばあさん待ってんだよ 身も心もキレイにして、ばあちゃんトコもどってやれ 次やったら殺すぞ そして、施設にやってきた節子。。。。 そこにある、現実である。 りこ『ここでも縛られんのかよ 今回、本当にお見事ですね。 一番良かったのは、テーマがハッキリしていたことでしょうね。 りこという存在に意味づけしているのも、また良いところ。 前回のような状態では、『組織』の意味がありませんしね。。。。 今回は、りこと言う事で、 そこにある、『りこの限界』を描きながら、 キッチリヘルパーの話とリンクさせていった感じだ。 そして、知らされる『ヘルパーの限界』 もちろん、現実と非現実的な世界の融合という、 奇妙さは、存在するのであるが、そこは、『ドラマ』! りこを中心として、 かなりオモシロ味のあるお話だったと思います。 本来、こういうお話にこそ『任侠ヘルパー』というタイトルの意味があるハズ。 たしかに、 同じようなパターンに陥りがちになるだろうが、 ここは、上手く切り抜けて、1人1人描いていって欲しいモノですね。 今回のようなお話ならば、大歓迎である。 いつまでも“店長だより”じゃあ。。。。ねぇ。。。 わずかに気になったことと言えば、 そこまで、必死になる『りこの真意』、、でしょうね。 兄のことも分かるのだが、 せめてここは、兄の世話でも入れて欲しかったモノだ。 見ていると、、ただのおばあちゃん好きのような感じ(苦笑) ま、まとまっているから、良いけどね。 これまでの感想 第2話 第1話 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月23日 23時14分01秒
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