レベル999のマニアな講義

2009/08/01(土)14:15

映画感想『山形スクリーム』好みが分かれますよね

映画感想(139)

内容 東京の女子高生・岡垣内美香代(成海璃子)は、オンボロバスにゆられ、 ガイドの瓜瓦眉執(井口昇)から、奇妙な伝説を聞かされていた。 800年前、現在の山形県御釈ヶ村において、平家の落武者狩りが行われた。 源氏により逃げてきたのは侍頭の葛貫忠経(沢村一樹)と 彼が愛した官女・光笛(成海璃子・二役)と従者達であった。 村人達に追い詰められていった二人は、最も信じていた従者に裏切られ、 ついに、果ててしまった。そんな悲しい恋の物語。 美香代にとってくだらない話であったが、 高校で所属する歴史研究会の合宿という名目で顧問・勝海子(マイコ)が、 村の企画する縁結び伝説に乗せられ、読モをやっている鏑木宙子(桐谷美玲)や、 メカ好きの敏酒圭(紗綾)不良気取りの波来前胸恵(波瑠)の3人とともに、 強引に連れてこられたのだった。 村に到着すると、蝦蟇且茂次郎村長(生瀬勝久)による、サプライズ企画もあり、 有名俳優(?)の温水洋一(本人)らに歓迎されるのであった。 到着して早々、“祠倒し”というイベントが行われようとしていた。 葛貫の霊を鎮められるために建てられた祠を倒し、新しい祠を建てる! そして、それを中心とした“縁結びテーマパーク”を建設しようとしていた。 祠を守り続けてきた与藻須賀三太郎(AKIRA)は、猛反発! しかし、村長と 縁結びと落武者の里キャンペーンを展開する業者・織蛾味スグル(緋田康人)は、 商工会の佐波抓(矢沢幸治)ムトゥ(六平直政)鰊場(坂田聡)を利用し、 祠の前に、三太郎の祖母・トメコ(由紀さおり)がいるにもかかわらず ブルドーザーを使い破壊しようとするのだった。 美香代が走り出しトメコを救い出したものの、祠は倒されてしまう。 すべてがタダの村おこしだったと知った勝海子は、 生徒たちにレポートを命じ、自分は飲酒をはじめる。。。。 が、生徒たちは、完全に無視。。美香代は散歩に出るのだった。 内容2 そんななか、倒された祠の前では惨劇が起きていた。温水洋一が惨殺。 葛貫が復活したのだった!!!800年前の恨みを晴らすため!! そしてその葛貫の声に反応するかのように、海で消えた家臣達も現れる。 伊東丹波成定(石橋蓮司)藤本権田影頼(斉木しげる)夏彦(デビット伊東) 3人は海岸からチャッピー(篠原ともえ)うるやん(佐伯新)に連れて来させ、 斬り捨てたあと、ゾンビにしてしまうのだった!! ゾンビたちは、村人達を次々とゾンビにしていき。。。。村は阿鼻叫喚の地獄へ ホテルに泊まっていた勝海子と生徒たちも、追い詰められていく。。 一方、散歩に出ていた美香代は、葛貫に見つかり、 葛貫が愛した光笛とうり二つとして、追い回されはじめ。。。。。ついに。。。。 おなじころ、村でもう一人の落武者が復活していた。 葛貫の記憶がハッキリしないのを良いことに、家臣となって葛貫の前に現れる。 男の名は、山崎田内左衛門(竹中直人)、、かつて、葛貫を裏切った男だった。 敬称略 竹中直人監督作品、、第6作目である。 雰囲気としては、竹中直人満載! そんな感じでしょうか。 いままで、丁寧にヒューマンドラマを描いてきた監督が、 はじめて挑んだ、、、コメディアンとしての竹中直人。。。その人が コメディ風の映画を撮ってみた! っていう感じに近いかな。 ただ、サスガに、竹中さんと言うだけあって、 その表現されているコメディ部分のシュールさだけでなく、 描き込まれている丁寧な人間ドラマは、健在である。 だから、全面的には、コメディ映画ではありません。 一番近いジャンルは、ホラー映画。。かな(笑) 落武者というジャパニーズな部分を取り入れ、 ゾンビ映画や、スプラッター系のホラー映画を 絶妙に組み上げていった感じですね。 そこに、ちょっとした、歴史物ファンタジーの要素や 竹中コメディを練り込んだという感じだ。 ま、、クセがあると言えば、クセはありますよね。 このアタリ、好みが分かれる部分ですね。 もう一つ、ハードルをあげているのは、 随所に盛り込まれる、有名映画へのオマージュカット。 映画好きや、竹中直人さんが好きな人にとっては、どうってコト無い部分でも。 この2つのハードルは、普通の人にとっては、かなり高いかもしれません。 逆に、それを気にしなければ、 丁寧な描き込みや、小ネタ満載の部分なんて ニヤリとするところもたくさんあります。音楽なんて、、、そのうちの1つ。 わたし的には、満足なんだけどね。 やっぱり、万人向けの映画ではありませんよね(笑) もしも、そのアタリのシュールさをそぎ落とせば、 意外とファミリー向けの、SF冒険活劇。。。って感じなんだけどね。 そう!まさに、エンターテインメントなのだ。 好みがねぇ。。。。別れますよね

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