レベル999のマニアな講義

『締め出し』

内容
三ツ鐘署生活安全課・少年係の三田村厚志（小出恵介）は、
いつものように、不良グループ“ゴッドヘルツ”のツヨシたちを取り調べていた。
その不良たちが署内に響く、パチンコ店強盗事件発生の一報にざわつく。
“ウラべ。。。”とつぶやく少年。。。三田村は意味が分からなかったが、
そこはグループのたまり場。。。。いったい、何なのか？

事件は景品両替所の女性が殺された凶悪事件。
本部捜査一課課長・川島（矢島健一）と強行班班長・泉宗太郎（今井雅之）ら
が中心となった捜査が開始され、三ツ鐘署も凶悪事件と言う事もあり、
山根署長（伊武雅刀）は、三田村、係長の山田（温水洋一）だけでなく
三田村の後輩で交通課の芳賀恒子（市川実和子）まで駆り出し、
全署一丸となっての捜査が進められることに。

芳賀とコンビを組み聞き込みを始めた三田村は
公園で妙な老人・唐沢大介（織本順吉）と出会う。
芳賀と知り合いのホームレスポンちゃん（志賀廣太郎）によれば、
いつも持参の椅子に座り、道の方を眺めているという。。。

聞き込みの途中、三田村は同級生で
今はクラブの店長をする斎木稔（金子ノブアキ）と再会する。
三田村は、、８年前の高校時代の嫌な思い出を思い出さずにおれなかった。
斎木にカツアゲされたのをきっかけにして、
街から不良を根絶しようと警官になったのだ。
そのうえ恋人だった深沢美香（上原美佐）まで、奪われてしまっていた。

特に情報を得ることがないまま捜査会議に出席する三田村。
その中心の泉宗太郎班長に
不良の取り調べで“ウラベ”と口走ったことを報告するが、
刑事課の所属していないと言うコトで、
三田村たちは、捜査会議から締め出しにあってしまうのだった。
そんな三田村を見て、三田村の同期で刑事課の明石竜男（内田朝陽）は、
今は出席できても、いずれ本部の連中が手柄を横取りすると、三田村に伝える。

悶々としたまま、三田村は、再び聞き込みへ。
すると老人が発する妙な言葉“みぃどない”の意味が分かったと芳賀が現れる。
“ミッドナイト”。。。英語、、、だった。
近くの駐在所の石井巡査（浅野和之）によると、老人・唐沢の過去が判明。
なんと唐沢は、かつて交通鑑識にいた男だった！！
石井に連れられ、唐沢の自宅を訪ねる三田村と芳賀は、
つぶやく妙な言葉の本当の意味が、ついに判明する。。。。。。。。。。

敬称略



お話は、

殺人に関わることがない生活安全課の三田村。
聞き込みに参加させられるが、、、、捜査会議から締め出しにあってしまう。
やがて、三田村は、事件を調べるウチに、
自身が警官になった“きっかけ”の、、、元不良が関わっていると分かるが、
捜査に加わることは許されず。。。。


って感じですね。



刑事モノとしては、ベタではあるが
過去の“事件”を歩んできた人生に上手く織り込み、
“締め出し”という状態にありながら、
最終的に、色々な葛藤の中、“過去”を含め解決しようとするなど

１つの人間ドラマとしての、オモシロ味があります。

サスペンスとして一種の謎解きと、
ミスリードの役割も兼ねている元鑑識の老人の重ね方も秀逸ですね。

オチも、、セオリー通りではあるが、
今井雅之さんの存在感と、小出恵介さんの演技がちょうど良い感じで、
ホントに面白かったと思います。

っていうか、
今回のお話、、、２時間ドラマを作れましたよね？
なんか、もったいないなぁ。。。


まあ。。。“その後”も少し気になるところだが、、、、
特に、美香。。。。芳賀も。。。か。。。

とりあえず本題とは違うし、横に置いておくとします。


次回は、、、“２”の最終回ですね。