レベル999のマニアな講義

2012/03/19(月)01:35

ドラマW『エンドロール~伝説の父~』

ドラマ系の感想(26713)

第4回WOWOWシナリオ大賞受賞作品 内容 東京の大学に通う尾崎健太郎(池松壮亮)は、久々に帰郷した。 バスに乗っていると運転手の豊村末男(梶原善)が、 前方にいる自転車の男・橋本雄司(中村獅童)に声をかけていた。 東京から自転車!? 妙なモノを見てしまったと思いながら、商店街を家の方にと歩いて行く健太郎。 当然、商店街の井上辰五郎(螢雪次朗)信子(稲川実代子)らに声をかけられる。 そうなのだ。。。 帰ってきたのは、理容師だった父・明生(萩原聖人)の七回忌だったから。 その後、実家へと帰り、母・麻由美(板谷由夏)とともに 父の七回忌が行われる近くの公民館へと向かうと、 父の友人達と共に、 先ほどの雄司が、映画「最高の父」のセッティングをしていた。。。。。 健太郎が、売れない映画監督の雄司に出会ったのは7年前。 まだ雄司が小学生(鈴木励和)のころ。 余命幾ばくも無い病床の父・明生が、雄司に手紙を書いたのがきっかけだった。 20年ぶりに帰郷した雄司に、 「映画を作って欲しい」と明生はシナリオを手渡したのだ わけが分からない雄司だが、幼なじみの麻由美と明生が結婚していると分かる。 やがて雄司は、麻由美から明生が長くないと知る。 そして明生から、息子・健太郎のために自分の姿を残したいと言われる雄司。 が。。。 その明生の行動は、死を受け入れることに繋がると麻由美は反対していた。 それでも明生の思いを受けて、雄司は決意する。 商店街の組合長の井上だけでなく、 父・正一(六平直政)母・鈴子(田島令子)にも協力を依頼する雄司は、 明生の脚本を手直しして、それを元に、、、撮影に挑んでいく。 必要なのは覚悟だと。 その後も 看護師・島田ミキ(村川絵梨)や主治医の萩原(戸田昌宏)の協力も得て。。。。 ついにはボクシングジムの沖田会長(徳井優)の了承を得て、 チャンピオンのマグナム馬野(阿部亮平)と対戦することになる明生。 敬称略 公式HP http://www.wowow.co.jp/dramaw/endroll/ 福島カツシゲさんの第4回WOWOWシナリオ大賞受賞作品 満島ひかりさんの夫・石井祐也さんが監督。テレビドラマは初だそうだ。 福島カツシゲさん、石井祐也さんが共同脚本。 お話としては。 20年前に故郷を飛び出していった雄司が、 突然、親友の明生に呼び戻された。 余命幾ばくも無い明生。。。息子のために自分を映像に残して欲しいという。 売れない映画監督の雄司は、親友のために覚悟を決める!! って感じだ。 死を扱っているため、その部分がメインになっている印象も強いが、 正確には、テーマは死。。。というよりも、家族と言うべきだろうか。 親から息子へ遺したいモノ。息子も変化していき。。。 親友の気持ちの応えることで、主人公も親と融和していく。 生きている証しを、みんなで伝え、残していこうという ヒューマンドラマですね。 コミカルな部分とシリアスな部分が、良いメリハリとなり、 切ないシチュエーションであるにもかかわらず、 かなりあたたかい、ほんとに良い感じの物語に仕上がっている。 荒削りな部分もあるが、“傑作”と言って良いでしょうね。

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