レベル999のマニアな講義

2014/01/03(金)01:55

遊川和彦への挑戦状『30分だけの愛』

ドラマ系の感想(27020)

「有名脚本家・遊川和彦がダーツで決めた課題を元にドラマ制作」 内容 訪問マッサージ師の亀山愛(小池栄子)は、 ある日、病で半身不随となった稲葉満(小澤征悦)の担当になる。 もともと人間不信のきらいがあるからか、愛に対して厳しい満。 そのうえ、現状のやり切れなさから、自暴自棄気味だった。 困惑しながらも、献身的に施術をする愛。 毎週のように通い施術を続けるウチに、 愛の思いに触れた満は、徐々に心を開いていく。 それは、今の仕事に人生に嫌気がさしていた愛も同じで、満に会うのが楽しみに。 しかし、ある日、 1人でトイレに行こうとして、オモラシをしてしまったのをきっかけに、 満がヘルパーをクビにしたと知る。 それでも、前向きな気持ちで、満に向き合おうとする愛。 そんな愛に対して、満は厳しい言葉を投げかける。 「お前は、30分だけ愛を与えて、それで満足か?」 そして、愛を担当から外してしまうのだった。 その後、院長の熊谷亨(山崎樹範)の知らせで、 満が、マッサージを辞めると言い始めていると知った愛は、 思い切って満のもとを訪ね、説得を試みるが失敗。 自暴自棄となった満は、自らの命を絶とうとするのだが。。。。 やがて、満の息子・優(浦上晟周)のことで、ちょっとした事件が起きてしまい。 それをきっかけにして、愛は、満に気持ちをぶちまける。 そのことで、再び、満は愛に心を開いていく。 が、そんな折、愛は満をバイクに乗せて事故を起こし、複雑骨折で入院。 満は、打撲で済んだのだが、 普通に歩くことさえままならなくなった愛は、仕事を辞める。 それを知った満が、愛を訪ねるのだが。。。「出来ないんです」と。。。 敬称略 遊川和彦さん自身が、ダーツで選んだ3つのテーマをもとに、 オリジナルドラマを作る! 脚本。。。そのうえ、演出まで行ったという。 今回のテーマは、「マッサージ師」「ラブストーリー」「泥沼に咲く花」の3つ まあ、実際のトコロ。 あとの2つは、作者のパターンの1つなので、問題なし。 基本的に、マッサージ師を職業に選んだ程度かな。 そのせいもあって、物語もセリフも雰囲気も、まさに遊川ワールドである。 少し盛り込みすぎのきらいもあるが、作風なので。 個人的には、《ミタ》の終盤以来、楽しめた感じかな。 いや、それどころか。 作者の作品は、内容や雰囲気だけでなく、 その放送時間が、最も影響を与えてしまっていることを、 今作を見ていて確信してしまった。 作者の作品を見ていると、 連ドラ作品では 支離滅裂な部分があったり、助長気味な部分があったりするのだが。 その一方で、独特の雰囲気と、キレがあり、オモシロ味が有るのだ。 だから、楽しめている部分と楽しめていない部分が両極端で。 どうしても、見る人を選ぶことが多い。 しかし、今作くらいの放送時間だと、 雰囲気をキープしながら、テンポも良くて、キレもある。 完全な連ドラにするよりは、1話完結でやったほうが、 やはりウケが良いのかもしれません。 ってことで。。。かなりの好感を持って見ていましたが、 どうしても、気になったのは、ハンディ。 これがねぇ。。。。(苦笑) 個人的には、途中で、何度か目を離さないとイケナイくらいでした。 集中していると、若干、気分が悪く。。。。 そのうえ、独特の雰囲気は作ることはできても、致命的な欠点があって。 画面が揺れていると、俳優さんの息づかいが、見え難いんですよね。 ちょっとした表情も分かり難いし。 その部分だけ除けば、 意外と、かなりベタなラブストーリーだったと思います。 ほんと、意外! いや、最近の作品と比べると意外と言うべきだろうか。

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