2017/03/26(日)23:10
二夜連続ドラマスペシャル『そして誰もいなくなった』第二夜
「そして誰もいなくなった~完結!!渡瀬恒彦さん最後の出演作品~密室ホテル男女10人の連続殺人!天才刑事vs完全犯罪のトリック!?真犯人~衝撃の結末」
内容
孤島に建つホテルに紹介された8人の宿泊客。
ホテルの執事夫婦を含めて、次々と殺されていく。
五明卓(向井理)翠川つね美(藤真利子)門殿宣明(津川雅彦)
翠川信夫(橋爪功)星空綾子(大地真央)が殺され。
残されたのは、白峰涼(仲間由紀恵)ケン石動(柳葉敏郎)
神波江利香(余貴美子)久間部賢吉(國村隼)磐村兵庫(渡瀬恒彦)の5人に。
10人の死体発見から4日後。
警視庁捜査一課の相国寺竜也(沢村一樹)警部は、
部下の多々良伴平(荒川良々)らとともに兵隊島に上陸した。
早速、捜査をはじめる相国寺。
死体発見の4日前。5人目が殺され動揺する涼を心配する一同。
部屋に戻る涼。。。その直後、涼の悲鳴が聞こえる。
江利香、石動、久間部が駆けつけると、無事だったが。
そんななか、磐村が銃で殺されて見つかる。兵隊の人形も4人に減っていた。
死体の状況も“数え歌”になぞらえていると思われた。
同時に、江利香たちは、銃声が聞こえなかったことに違和感をおぼえる。
部屋に戻った石動は、消えた拳銃が金庫に戻っていることを確認する。
使われた銃弾は、一発。
それからすぐに妙な足跡を聞いた涼は、久間部に相談。
江利香がいないことがわかり、久間部は石動とともに、江利香の捜索をはじめる。
結局、江利香は見つからず、ホテルへ戻ってきた久間部と石動。
すると、人形が3人に減っていた。
翌朝になっても、江利香は見つからず。
涼は、江利香が犯人ではと疑うが、久間部と石動は、同意せず。
しかし、3人は疑心暗鬼になっていた。
必死になって助けを呼ぼうとするが。。。。
そんななか久間部が殺されて見つかる。動揺する涼と石動。
直後、江利香の遺体が発見される。一緒にいたと訴える石動を、涼は。。。。
そして、涼はひとりになってしまう。
部屋に戻った涼は、“数え歌”を読み。目の前にあるロープに。。。。。
島に客を運んで5日後。8人の客を船で送った浜田茂兵衞(でんでん)に
一通のメールが届く。島に来てくれと。
事態の発生を知り、八丈島署の佐賀加奈(夏菜)らが島に入り、事件が発覚。
数日後、相国寺たちが島にやってきたのだった。
謎のレコードを見つけた相国寺は、
佐賀たちの報告で、10人が罪に問えない罪を背負っていたと知る。
そして、多々良の説明で、最後に死んだのは涼だと思われると。
しかし現場の状況に違和感を感じる相国寺。
その後も、10人の部屋を検証していく
敬称略
わざわざ“解決編”を描く必要があるのか?
という、究極の疑問は存在するのですが。
この手のミステリーでさえ、
ある程度以上に視聴者に理解してもらおうとすると、
こういう“解決編”が、必要なのかもしれません。
実際問題。
2年ほど前にテレビで放送された《オリエント急行殺人事件》でも。
“2夜”に仕立て上げられていましたし。
あ。。。そういや、原作者。。。今作と同じだね。
そう考えると。
その原作の雰囲気が、
ドラマ化により壊されていると言っても良いかもしれません。
実は、これ。。。《オリエント急行殺人事件》でも感じていたことなのだ。
いわゆる“ミステリー”を“サスペンスドラマ”に仕立て直したと言うことだ。
例えば。
謎解きをするために、ベタな刑事モノに近いカタチで、
いろいろなトリックを持ち込んできた。
こういうところも“ミステリー”が“サスペンスドラマ”になった故と言えます。
もちろん、そういうコト。。。アレンジを否定しているわけではありません。
ですが。
アレンジするにしても、その限度があると言う事です。
それが、リメイクモノが、リメイク元を越えることが無い理由のひとつです。
なにかと、いろいろとしたいのも、分からなくもない。
やはり、オリジナリティってのは、必要ですから。
ただ、そのオリジナリティにより、原作が持っていた雰囲気が壊れてしまうと、
どうしても違和感を抱いてしまうと言うことなのだ。
特に、原作ファンにとっては。
これは、最近、多用されている原作モノのドラマも、同じことだ。
その原作が、昔の作品であればあるほど、違和感は大きくなるのだ。
タマに作られている“松本清張”“横溝正史”作品なんて、まさにそれ。
今作も同じことだ。
個人的には、今作を悪いとは思いませんが。
ここまでのアレンジ。オリジナリティも必要無かったのでは?
と思っています。
ちなみに、どうしても解けない謎があるんですけどね。。。。
それが、全く語られていませんよ!
それは。。。。本人しか知らない事実があるのに。。。。ってことです。
根幹に関わる部分ですけど。。。(苦笑)