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2021年12月17日
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カテゴリ:ドラマ系の感想
内容
母・梓(薬師丸ひろ子)が詐欺事件の罪を認めた。
そして梨央(吉高由里子)は謝罪文を発表。
加瀬(井浦新)たちとともに、これからのことについて話し合い始める。

一方、大輝(松下洸平)は、藤井(岡山天音)と再会する。
15年前の事件を調べていると大輝に告げる。
梓と会っていたのは、任意で聴取していたと言うこと。
当時、達雄(光石研)を手助けした人間がいるはずだと。
そこに青木菜奈(水崎綾女)が現れ、達雄以外に“誰か”がいたと証言。
大輝は、自分では無いと主張する。すると菜奈が思わぬコトを。。。

そんななか、橘しおりの母・真希(浅田美代子)の証言から、
しおりに関する“ある事実”が判明し。。。。

敬称略



脚本、奥寺佐渡子さん

演出、塚原あゆ子さん



今作が、かなり特殊な作品であるのは。

“連続している物語”であるにも関わらず。

複数の脚本と、複数の演出という選択をしていることだ。

通常なら、こういうことは、先ずあり得ない。

特に、複数脚本は、ほぼ無い。

“連ドラ”で、複数脚本の場合、1話完結に近いモノか。

繰り返しを多用し、一部分を切り取っても、全体として成立するようなモノだけ。

前者は、“刑事モノ”“お仕事モノ”の系統が代表的で、

後者は、“恋バナ”“1話完結のホームドラマ”の系統が代表的。

両者とも、それこそ、、、初回と最終回だけで十分な作品群。

そう。、ハッキリ言ってしまうと、連続性が無くても成立するのである。

逆に、“朝ドラ”“大河ドラマ”に代表されるような作品は、

連続性こそが“肝”であり、

その連続性を担保するためには、脚本は単独である場合が大多数。

なのに、今作は、

明らかに連続性があるにもかかわらず、複数脚本。

よっぽど、連携がとれていないと、先ず、成立しない。。。ハズなのである。

が、今作は、それを成立させてしまった。

それも、演出まで複数にしているというのに、

大きく雰囲気などを変えること無く、成立させてしまった。


これだけで、もの凄いことなのである。

まぁ、話の内容や、俳優の好みがあるので、

作品への好みの差が出てしまうため、評価の差は生まれるだろうが。

それでも。。。その個人的好みを横に置けば、

今作の作り込みの凄さが、見えてくると思います。



ちなみに。

“嘘をついていない”という前提で考えると。

明確に表現されていない人物は。。。数人だけで。

その後の展開などを考えると、

今回の“答え合わせ”は、無難と言えば、無難かな。

その後の流れなどを考慮に入れても、説得力もあるし。

それに。。。。ずっと“強調”してましたよね。。。ひとりだけ。

“家族”だって。

そう。

重要なのは、“答え”に説得力があるかどうか。

今回の解答は。。。いや、回答は、満点に近いと思います。


“頼みましたよ。宮崎さん”

これで、満点を超えたと思います。




最後に。

ほんと、上手く作ったよねぇ。

単純に“サスペンス”ってだけなら、

テキトーにフラグを立てて、引っ張れば良いだけなのだ。

どこかのドラマのように(苦笑)

が、今作は、それを“ラブサスペンス”として

“恋バナ”。。。いや、“愛”を盛り込んできた。

当然のことながら、“愛”は、人間関係の描写であり。

それぞれの“愛”を、複雑に組み合わせて、

普通の“サスペンス”ではない“ラブサスペンス”に仕上げた。

ほんと、よく、ここまで作り込んだと思います。


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最終更新日  2021年12月17日 22時52分57秒
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