「真言安心小鏡」を読む1ー真言の意味「真言安心小鏡」を読む1ー真言の意味江戸時代 川内の瑞川院の天盧懐圓上人が「真言安心小鏡」という 書物を書かれました。 「安心」というのは一般的に使われる「あんしん」ではなく 「あんじん」と濁って読みます。 意味は宗教的な安らかさを得ることと考えていただいて いいかと思います。 この天盧懐圓上人が問いに答えられたもののうち、信心が 会得できると思われるものをまとめられたものです。 「小鏡」とは序に「常に懐に入れて折々見なさい」という 意味だと書かれています。 これについていくつか抜き出して解説したいと思います。 真言宗は文字通り「真言」をお唱えするのですが、それには どんな意味があるのか? よく、「真言の意味」などを尋ねられたりいたします。 さて、この「小鏡」にはどう書いてあるか? 「往生は真言はただありがたいと思うことで決まるものです。 ありがたいと思うことで往生が決まるというのは、真言に 不思議な功力があることを信じて疑わず、ありがたく思う 真実の心さえあれば、それぞれの職を勤めながらに たやすく往生を遂げられるということです。」 往生というのは、浄土に生まれ変わることです。 真言を信じて疑わず、ありがたく思う。 これが重要なことです。 最終更新日 2011年02月10日 |