樹木葬はなぜ花水木なのか
暑くなりましたが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか。「暑くなると体調を崩して亡くなる方が多いのではないか」と以前に尋ねられたことがあります。熱中症などで救急搬送される方が多いと新聞・テレビなどで報道されるからでしょうか、夏に亡くなられる方が多いように誤解されているようです。私は13年前に徳島にやってきましたが、なんと暑い所だろうと驚いたものです。さぞかし、夏にお葬式が集中していると思われるかもしれませんが私の知っている限りでは、夏に亡くなられる方は多くはありません。その理由は人間の体にあるような気がします。我々人間は普段は服を着て生活しているので、30度にもなるとかなり暑く感じます。でも裸で人間が生活できる気温は30度くらい。25度になったらかなり寒く感じるのではないでしょうか。つまり、気温30度というのは人間に体にとって意外に負担が少ない気温なのかもしれません。とはいってもいきなり暑くなると体がだるいですね。さて、先日来られた方から、「地福寺の樹木葬はなぜ花水木なのか」と尋ねられました。お墓の代わりに木を植えるわけですから、何でもよさそうなものです。しかし、当院の樹木葬が花水木に限られているのには訳があります。当院の境内の土壌は粘土質で、木を植えても根付きが悪くしばしば枯れてしまいます。記念樹として植える樹木が枯れるようでは困るので、比較的粘土質でも成長しやすい花水木を樹木葬用の樹木として選びました。その点についてはご理解いただきたいと思います。