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東京カウンセリングマインド

祝!FC東京初タイトル獲得!!

2004年11月3日。
FC東京、ヤマザキナビスコカップ優勝。

FC東京ネタを書いているblogに優勝の喜びを書き込もうと、
昨夜遅くパソコンの前に向かったら、頭が真っ白になった。
国立から味スタに向かう京王線の中で、
味スタから家に向かって歩きながら、
あんなことやこんなことを書こうといろいろ浮かんでは消えはしていたが、
フジテレビとMXのビデオを見終えて、
さあ書こうと思って座った瞬間、何を書いていいのか分からなくなった。
「とりあえず勝ててよかった」とだけ書いてその夜は終わった。

翌日の朝起きて、いつものように台所でコップ一杯の水を飲もうと
水の入ったマグカップを持ち上げようとした瞬間、
「ああ、勝ったんだな」という思いが腹の底からこみ上げてきて
ほんの少し涙が浮かんできた。

サッカー見てきてこんなに心が動いたのは、
アメリカワールドカップ最終予選以来のことだ。
いわゆる「ドーハの悲劇」。
あのときは、テレビの前で試合が終わってからも呆然としていて
テレビ画面で岡田武史氏が男泣きにくれている様を眺めていた。
翌日、ひげを剃ろうと鏡に向かった瞬間
「どうして、どうしてなんだろう」と泣けてきたのを覚えている。

昨日の国立、私はいつもに増して強い気持ちで試合を見ていたような気がする。
後半、バックスタンド中央にいた私の前で、
加地は何度か連続してパスミスやら、つまらないミスを連発した。

普段なら、「何だよ、今日はダメな日か?」とややお笑い系で見ているのだが
昨日は「腐るな腐るな、がんばれ加地」と声に出して応援していた。

延長にはいってからは、中2日の強行日程が効いてきて
足が動かなくなりハーフコートマッチの様相を呈してきたが
「ワンチャンスつかめば絶対に点を取れる」という気持ちで見ていた。
延長戦の最後まで、東京が1点取って勝つと本気で思っていた。
こんな風に思って試合を見たのは初めてだった。

PK戦の最後、加地が決めて走り出し、ベンチからもみな飛び出して
思い思いに喜びを爆発させている姿を見ていて、少し泣いてしまった。


5年前、1999年11月21日。J1昇格決定その時。
新潟市陸のバックスタンドで、大分の結果をじりじり待っていて
やがて控え室から叫び声が上がり、グラウンドコートを着た奥原選手が
真っ先にこちらに向かって駆けてくるのを見た瞬間、
みな声にならない叫び声を上げて喜びを爆発させていた。

私もその中で本当に嬉しいと思いながら、ニコニコ満面の笑みはあったが
そばで号泣している人を見て「ああ、俺はここまではまだ行ってないな」
と、羨ましく思った。
応援すると決めて1年目で、こんなにいい思いさせてもらっちゃって
申し訳ないな、という気持ちもどこかにあったような気がする。


今日、夕暮れの国立で喜びを爆発させる選手・スタッフを見て、自然と涙が出てきた。
隣に座っていたのがいつものように妹じゃなくて嫁さんだったから
みっともないと思ってすぐにこらえちゃったが、
生涯初?の嬉し涙だった。

ああ、勝つというのはこういうことなのか。
これが勝つことの真実なのかどうかは分からないが、
今までにない心境を味わえた気がする。

子供の頃「ダイヤモンド・サッカー」で見たスタジアムの雰囲気。
あんなスタジアムが自分の住む町にあったらいいな、
週に一度の試合に出かけ、たくさんの同志と喜んだりガッカリしたり、
そんな密かな夢が叶った喜び。
そして今回初優勝の喜び。

こんな幸せをくれたFC東京のフロント、スタッフ、選手全員の方々。
そしてチームを応援するすべての方々に感謝です。

ヤマザキナビスコカップ優勝、本当におめでとうございます。
そして、ありがとうございます。


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