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江戸東京ぶらり旅

江戸東京ぶらり旅

極楽浄土

極楽の世界とは

 昨日からの続き,でもこれが最終回です。

 もともとはヤクザ用語ではありません。「娑婆」(しゃば)とは私たちの住む世界のこと,いろいろな問題山積の私利私欲の世界ですね。こうなりたい,ああなりたいという欲望のために苦しみも多く,私たちは日々耐えて生きているというわけです。サンスクリットのサハーの音訳が娑婆。この対局にあるのが「浄土」,仏が悟りをひらいて住む,苦しみのない満ち足りた世界。でもこんな世界,つまらないかも知れませんね。


 浄土は210億もあるそうで,最も名のあるのが「極楽浄土」,つまり「極楽」のこと。娑婆から西へ十万億=10兆(単位は不明)行ったところにあるそうです。だから「西方浄土」とも呼ばれるのですね。トルコもイタリアもスペインも通りこしたずっとあちらですね。とにかく遠いと思ってください。それではこんな「楽しみの極限」の地を誰が作ったかですが,432億年前に無限の寿命を持つ者という意味の阿弥陀仏がつくったのですね。宇宙の歴史がざっと100億でしたか,ビッグバンが起こって水素やヘリウムからより重たい原子が形成された。それよりも前ということでしょうか。具体的に挙げるなら鎌倉の大仏もこのひとつ。ちなみに「阿弥陀くじ」は仏の光背のように放射状に線を引いてくじ引きをしたのですね。今では平行線をたくさん引きますが。


 それで不思議なのは極楽には男性しかいないということ。女性蔑視もいいところですが,女性はなぜか仏にはなれず現世から生まれ変わるときに男性になるのだというのです。あちらの世界ではもと女性が半数いるのですから,あちらの世界に行ったら気をつけましょう。それから人が死に臨んで「南無阿弥陀仏」と唱えると,阿弥陀仏が家来を従えてあなたをお迎えに来るとか。そして勿論あなたは極楽浄土に快く迎えられるのですが,それじゃ,他の死んだ人(魂)がやっているように,7日ごとにいろんな王から生前の行いの善悪のジャッジをされ,閻魔大王にもえんま帳で脅され,なんて面倒なこと,この場合は無し,無罪放免ってことなのかな。なにか合点がいかないですね。


 ともかくどんな道をたどろうと,極楽に迎えられた人は,体が黄金色になり,シームレスの透き通った衣を身につけ,金銀で飾られた家に住めて,良い香り,適度な暖かさの中で静かに生活できるというわけです。こんなまったっくストレスのない生活してみたいでしょうかね。ストレスのないことがストレスになりそう。きっと三日で飽きますよ。

 
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