東京SNS

2008/10/11(土)22:18

三浦和義氏が自殺

部屋に戻って見るとはなしにテレビをつけてゴソゴソしていた。 番組はNHKの週刊こどもニュース。 子供向けに直近一週間に起こった出来事を解説する番組だ…垂れ流し状態で詳しく見ていたわけではないが、人間国宝の方の伝統的な漆の技術や日本の古くからの伝統職能が最先端の携帯電話などに生かされている…といったなかなか良くできた内容だったと思う。 だが、少し引っかかってしまった点があった。 元々夜7時のニュースでも見ようかという趣旨だったのだが、その「子供ニュース」の最中に突然臨時ニュースのテロップが入ったのだ。 金融危機の関連だろうか…いささか注目して見ていた。 「三浦和義元社長が自殺を図った模様」 なんじゃこれ?続いて確定報告… 「三浦和義元社長が自殺」 ほのぼのとした子供ニュースに場違いで不釣合いな臨時ニュースであった。 三浦和義…僕にとってその名前は遠い記憶の中でサッカー選手の「三浦知良」との違いが紛らわしい名前だった(笑)。 いわゆる「ロス疑惑」と言われてもピンと来ない人も多いのではないだろうか? この際色々見てみると・・・、自分の妻を保険金目当てに共謀殺害したのではないかという疑惑で、マスコミ主導で大きく話題が先行した刑事事件だったようである(つまりマスコミから見れば神様のような存在だったわけだ-笑)。 確かに、万引きだの放火だので逮捕歴もあるらしく、少々胡散臭いのは争う余地はなさそうである。 しかし、当のロス疑惑について最大の争点だった銃撃の点については終局的に最高裁で無罪が確定したらしく、その他の争点についても決着済みだったはずだ。 一連の事件で彼が身柄を拘束された期間は16年にも上るのだという。 ところが、アメリカで再逮捕。州によって異なるのかもしれないが、アメリカでは殺人については時効は適用されないのだとか…。そこで、日本で既に確定判決が出た刑事事件を再び持ち出す点について「一事不再理」を理由に争っているとのことであったが…。 僕が引っかかったのは、もはや日本では無罪確定判決によって決着済みだったはずの三浦氏について、彼がアメリカで自殺したという事実をNHKが臨時ニュースでテロップを使って流すほどのことだったのかどうかという点である。 まるで安っぽいバラエティー番組そのものではないか! もっとも、「それがNHKの本質だ!」と開き直られては言葉が出ないのであるが(笑)、間接的にせよ税金が流用されている特殊法人で「公共放送」らしい(笑)ではないか! しかも、ほのぼのとした「子供ニュース」の最中に…(笑)。 お茶の間でこの事件について子供達に聞かれて説明に困っているパパやママの姿が目に浮かんでしまう(笑)。まさか、「サッカー選手だよ」等と勘違いした説明はされていないとは思うが…(笑)。 振り返って三浦和義氏の一生はどんなものであったのだろうか・・・。 胡散臭い所はあったのかもしれないが、少々気の毒にも思えてくる。事実の是非は不明だが、いっそのこと黒であればそのまま服役して罪を償った方がまだ幸せだったのかもしれない。 一番彼を利用(悪用?)したマスコミが何の責任も問われなければ罪を問われることもないのが少々腑に落ちない気もする。 もっとも、三浦氏が殺到するマスコミに対してしたり顔で利用してやろうかと言わんばかりと態度で接したことが問題を大きくした点もあるそうだが、それさえもマスコミにとっては余計なネタを提供してもらったに過ぎないと見ることも出来るであろう。 一連の騒動によって、マスコミが刑事事件の被疑者を取材する際、一定の人権上の配慮につき再考するきっかけにもなったそうだが…。 事実は事実として、当時の彼の取材に当たったマスコミ関係者はせめて彼の冥福を深く祈ってあげて欲しいと思う。 ~東京に住む・東京で働く・東京で遊ぶ~東京SNS http://tokyo-sns.mysns.tv/

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