あいまい２つ

2019年08月13日

(4)

猛暑日が続いているため

せっかく海のそばまで行ったのに

砂浜を歩いて夏を感じることはありませんでした

真夏のこんな天気では

海の向こうに３千メートル級の山々があることなど

まったく信じられない水平線の景色もぼんやりしていました

写真を１枚も撮ることがなく

持参した双眼鏡を使う景色もなく

やはり冬から春先が一番いいと改めて思いました

７か月ぶりにいつもの海の宿へ行ってきました

行くたびに何かしらサービスが削られていて

初めて泊まった頃の充実していたサービスを思い返していました

就寝前に２度目の入浴をして外風呂に出ると

月が出ていたものの流れ星が観られないかと

少しだけ長風呂をしていました

じっと目の前の暗い海の上の空を見ていたら

隣の男性の外風呂から口笛が聞こえてきて

下手くそなのでつい曲名が気になって聴き入ってしまいました　（笑）

かすれて途切れ途切れで音程もいい加減　(^-^;

それでも曖昧ながらも勘を働かせて思い当たった曲は

中島みゆきの【糸】でした

県外から来ていたドコドコ・バイク軍団の

中年オジサンの1人だったのかもしれません

口笛を吹きそうなのはそんな人たちぐらいじゃない？

下手なメロディを聴き取るのに時間を費やしたため

入浴後は身体が火照り過ぎて

布団に着いてもなかなか寝付かれませんでした

やっと寝入ってもすぐに目が覚め

けっきょく窓辺に突っ立って空を見上げ

再び流れ星を伺っていたのでした

なんとなく１つ流れたような気もするし

目の前を虫が横切ったのかな？　とも思えるし

あいまいな瞬間となってしまいました　（笑）

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