1427795 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

精神世界の鉄人

精神世界の鉄人

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

精神世界の鉄人

精神世界の鉄人

Archives

2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月

Favorite Blog

トリプル向日葵の日記 トリプル向日葵さん
豆福 ~ミトコンド… 豆福1130さん
2013年01月18日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
去年の暮れに、放送された、「NKHスペシャル オウム真理教」を、ご覧になった方も、多いと思います。

私も、第一部と第二部、最後まで、観ました。


書きたいことは、山ほどありますが、今回は、一つだけ、書いてみようと思います。

「ファシズム」

についてです。




世の中には、人を支配したがる人が、たまにいます。

そして、その人に、支配される人々がいます。

理由は、たくさんありますが、まず、支配したがる人は、人嫌いの人が、多いということです。

いろいろな意味で、強がっていることが、多いのですが、心の奥底では、「対人恐怖症」だということです。

つまり、人から、支配されるのを、極端に恐れていて、その反動で、

「誰かから支配される前に、自分が、支配してやろう」

と無意識レベルで思って、行動することが、多いようです。

こういう人が、不安などを煽って、人々を支配するテクニックを、覚えた時に、支配者となり、支配構造が、始まるようです。

これは、宗教団体だけでなく、企業や国家などでも、よくあることです。




大学の頃、「社会学」という講座で、その時の講師が、面白い話を、聴かせてくれました。

「皆さん、ファシズムという言葉を、知っていますよね? これは、日本語では、全体主義などと訳されたりしますが、もともとは、イタリア語で、団結という意味です。さらに、ファッションという単語とも、語源は、同じみたいです」

続けて、

「つまり、皆が、同じ考え方になり、同じ行動をとるようになる現象のことです。全体主義イコール、独裁主義では、ありません。同じような意味に、解釈している人も、多いですが、独裁者が、しばしば全体主義を、利用することが、多かったということなんですよ」

こう話してくれました。

そうなのです。

ミニスカートが、ある時期に流行ったり、日本中の女子学生が、突然、ルーズソックスをはいたり、豹柄の服が、大流行したりするかんじで、皆が、ある時期から、同じような言動や行動を、始める現象のことを、ファシズムというのだそうです。


ファシズムそのものは、良いものでも、悪いものでもなく、中立の現象なのです。

その中に、「自然発生的に、生じたもの」と「仕掛け人が、人工的に、つくりあげたもの」の二つがあるということです。

現代では、ほとんどが、後者だと思います。


さらに、「善意のファシズム」と「悪意のファシズム」が、存在しているということです。

たとえば、高級車を、製造しようと思ったら、その企業が、バラバラだと、製造できません。

こういう場合は、車の品質を、向上させるために、その企業の社員の意識や技術などを、統一する必要があるのです。

これは、善意のファシズムです。

反対に、死の商人などが、戦争を起こしたい場合、マスコミなどを使って、二国間に、憎悪をつくり、軍隊などを使って、殺し合わせたりもします。

これは、悪意のファシズムです。

このように、自分の思想や行動が、世の中全体に、流されていると感じた時には、

「今の世の中には、どういう種類のファシズムの流れが、生じているのだろうか?」

と意識して考えてみると、いいと思います。




以前、NHKのドラマで、「龍馬伝」というのが、放送されていましたが、私が、一番心に残った、名シーンが、ありました。

幕末の時期に、欧米から、日本が、狙われている最中に、日本中の大名たちが、バラバラなのを、危惧して、坂本龍馬が、勝海舟に、意見を述べます。

「勝先生、欧米から、日本が、狙われているこの一大事に、日本は、こんなにバラバラです。このままで、いいのでしょうか?」

すると、勝海舟は、落ちついた声で、

「龍馬、バラバラだから、いいのかもしれないぞ。これが、ピラミッドのような支配構造で、皆が、一人の親分の意見に、絶対服従のように、統一された状態だったら、その親分を、抑えられたら、お終いだ。日本が、こういうバラバラの状態だから、欧米諸国は、誰を、抑えていいか、わからずに、戦略を、立てにくくなっているんだ」

こう諭すのです。

番組を観ながら、思わず、

「う~ん」

と唸ってしまいました。



もともと、江戸時代の「士農工商」というのは、

「侍には、権力は、持たせるけど、お金は、持たせない」

「農民には、食いものは、持たせるけど、他は、持たせない」

「職人には、技術は、持たせるけど、他は、持たせない」

「商人には、お金は、持たせるけど、権力は、持たせない」

こうやって、権力構造を、バラバラにすることによって、外国からの侵略や接近を、防ぐという隠れた意図が、隠されていたという話を、何かの本で、読んだことがあります。

このように、国家や企業などの組織の権力構造を、バラバラにすると、ファシズム化、しにくくなるのです。

特に、一つの階層に、権力とお金の両方を、持たせると、国家が、腐敗しやすいということを、江戸幕府を、つくった人たちは、わかっていたようです。




理想的な国家や組織とは、普段は、バラバラで、個人個人が、勝手気ままに、行動しているが、状況によって、一致団結する必要があることが、わかったら、皆で、力を合わせて、行動する。

でも、それが、「自然発生的に、生じたもの」と「仕掛け人が、人工的に、つくりあげたもの」なのかを、判断するだけの感性を、皆が、持っていること。

さらに、「善意のファシズム」と「悪意のファシズム」を、見抜ける知力も、皆が、兼ね備えていること。

構成員が、この二つを、持っている国家や組織は、これからの時代でも、長く継続していけるだろうと、思います。

さらに、もっと、大事なのは、一人の支配者の意見が、恐怖や威圧などによって、通ったりしないことです。

つまり、皆が、自由に意見を述べ合い、納得いくまで、話あえる時間と場所が、常に、整っているということです。




「民主主義」

これは、私たち人間が、長い歴史の中で、たくさんの人々の犠牲の上に、築き上げ、発明した、偉大な財産なのです。

皆が、お互いを尊重しながら、自由に意見を言い合い、そのうえで、いろいろなことを、決めていく。

さらに、人間だから、間違うことも多いと、謙虚に認め、

「何か、間違っているじゃないかな? 軌道修正が、必要かな?」

と感じたら、この時も、皆で、そのつど、話し合い、修正していく。

その時にも、間違ったり、失敗した人を、必要以上に、責めない。


こういう「当たり前の社会」について、地球全体が、もう一度、考えてみる時期に、きていると思います。


NHKスペシャルの「オウム真理教」を観ての、私の感想です。






♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


トーマ

toma_atlas@yahoo.co.jp



☆日記(エッセイ)の過去の全バックナンバーです。

http://www.tomaatlas.com/library00.htm

☆「精神世界の鉄人」のメルマガも、発行しています。

http://www.melma.com/backnumber_38906/

☆キネシオロジーの個人セッションです。

http://www.tomaatlas.com/soul.htm

☆MIXI内にも、「精神世界の鉄人」のコミュを、作成しました。

http://mixi.jp/view_community.pl?id=4663380



☆精神世界の面白いサイトが、たくさんあります。 ↓

http://airw.net/newage/rank.cgi?id=atlas

☆「光のネットワーク(リンク集)」です。

http://www.tomaatlas.com/linksnew.htm

☆私のメインサントです。 ↓

http://www.tomaatlas.com/








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013年01月19日 01時45分37秒



© Rakuten Group, Inc.