ひなたのにおい

2011/08/27(土)16:15

アノとの別れ

 今年7月19日の朝、アノは息をひきとりました。台風の影響で、前日から雨でとても蒸し暑い日でした。***** ***** ***** *****アノは、昨年の夏に耳が聞こえなくなり、 秋頃からはほとんどグルーミングしなくなって、 全身毛玉だらけでボサボサ。 食べることだけは執着して、大食いなのに 体重は減るいっぽう・・・。 うちに来た時は3.4kgあったのに、1.2kgまで減り、 それでも私が台所に立つとヨタヨタ歩いてやってきて、 何かもらえるまで私の足元でずっと待っているのは 昔と変わらない行動でした。年明けからはカリカリが食べられなくなり、 ごはんは缶詰のソフト食にしましたが、 それも間もなく飲み込めなくなり、 ミキサーにかけてペースト食に。 それもスプーンでなくては食べなくなり、 毎日朝夕、私がスプーンで食べさせていました。 そうなってもなお、“爆食”という言葉がぴったりな食べっぷりで、 小さく切ったカツオのお刺身は、丸飲みしていました。 亡くなる2日前まで食べていたんです。2月下旬からトイレがわからなくなったのか、 廊下や部屋のあちこちにシッコをするようになり、 全室カーペットの我が家は悲惨な『シッコの館』に・・・。 ちょくちょく獣医さんにお世話になり、 精密検査も受けましたが、 腎機能低下以外は特に問題はないし、 腎機能低下もたいしたものではない、という結果でした。おそらく、アノは10歳にもなってなかったと思うのですが、 難聴に始まり、次々と老化の徴候が出て、 坂道を転がり落ちるように弱っていき、 まるで「正しい老化」の見本のようでしたが、 寝たきりにもならず、最後まで自分の足で歩いたし、 本当に頑張って生き抜きました。 ***** ***** ***** *****アノは、その日リビングで一人寝ていましたが、 明け方4時過ぎ頃、最後の力を振り絞って 私の枕元まで歩いて来て、ベッドに飛び乗ろうとして失敗。 そのずり落ちた音で私は目が覚めました。その後、浴室に行くというので私もついて行き、 多少ひんやりとする浴室の床に横たわり、 呼吸が苦しそうに数秒おきに寝返りをうっていました。 かかりつけの病院の開始時間を待って、 雨の中を車で向かいました。 車に乗り込んだときは、まだひーひー呼吸していましたが、 やがてしーんと静まりかえり、 病院で死亡を確認してもらいました。  「 アニー 」私たち夫婦は、いつもアノをそう呼んでいました。食べることにしか興味がなく、 ほとんど甘えてこなかったけど、 そのKYぶりにはよく笑わせてもらったし、 ふわふわの毛並みには癒されました。 本当に可愛くて、猫らしい子でした。アニーとは10年以上は一緒に暮らせると思っていたのに。でも、またきっと、どこかで会おうね。 つぐどんとエアコンの風下で涼む(2010.9月) つぐどんの好きな座布団の上で(2011.1月) 毛はボソボソだけど、幸せな寝姿(2011.1月)   

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