|
カテゴリ:カテゴリ未分類
妹から科博のチケットをもらい、大学時代の友人と見に行った。
本当は5人で見に行くはずだったのだが、急なキャンセルが入って3人に。 今回の展覧会では金曜日の夜20時まで開館しているという。 すごい吃驚。 科博って、本当に「お役所」で、平日は16時半で終わっていたのに。 やはり独立法人化を控えて、ちょっとは反省したのだろうか。 ともあれ、その金曜日の夜時間に3人で集まって、博物館へ向かった。 展示会場は新館の地下。エスカレータで降りて、招待券をもぎりのねーちゃんに差し出すと、チケットを切ったあとで「第2会場のほうは予約が必要になります。よかったら先に予約を取っておいてください」。 「どこで予約できるんですか?」 「第2会場です」 「………」 チケット、切ったあとに言うか、それ? 新館入る前に「こちらで先に予約できます!」って矢印と地図でも張っておけ!! まったく、馬鹿馬鹿しいったら……。 もうめんどくさくなったので、第2会場(バーチャルリアリティ体感)はパスすることにして、さっさと第1会場場内に入った。 展示はとてもとても面白かった。 今回の遺物は、コパンという遺跡から出土したものがメインらしい。 ホンジュラスからはるばる海を越えてやってきた品々は、精度の高い洗練されたものが多くて、非常に見ごたえがあった。 土器のはずなのに、肌が極め細やかで、陶器と張り合うレベルの数々の器たち。 どれも造形がすばらしい。立体も、平面も。 彫りや文様や図柄にハッとするような巧さがある。 絵付けがうまい。 線が伸びやかで流れるよう。 元の色がどうだったかはわからないが、赤と黒が使われており、その赤と黒の色がとても1000年以上経過しているとは思えないほど鮮やかに残っていた。 人物の造形も動物の造形も、イイ。 なんといっても、器に表される動物たちの表情の豊かさが……。 シカの壷とか、ハナグマの形の容器とか。 敵いませんよ、ホント。 とにかく可笑しい。見ていて愉快。 友人の一人は、あまりののびやかな造形に、何度も腰砕けになっていた。 もう気に入っちゃって「持って帰りたい」とうわごとのように口にしていた。 人物も、ヒトガタ土偶かと思って見ていたら実は「香炉の蓋」で……(香炉本体ですらないのだ!)。 なんでこんな馬鹿馬鹿しくでかい、しかも凝った造形の「蓋」にするの?(笑) カカオの神さまもヒットだった。 胸にカカオの丸い実をつけてるんだもん。ぼつぼつと。たくさん。 私も持って帰りたいものがあった。 土器の笛なんだけど、そこに表された人物のお顔が……実になんというかその…… 「脱力ーーーーっ!!」って感じで(笑)。 もう素晴らしいですよ。 会社でイヤなことがあっても、「こいつを見ればなごむぜ」みたいな逸品であった。 私たちはものすごく楽しんだ。 でも近くで見ていた人たちには、ちょっと五月蝿かったかも……(汗)。 ごめんなさい。 まぁ、いいじゃないですか、マヤ数字について解説が聞けたりしたでしょ? だめ? ああ、面白かった。 私はやっぱり中南米の造形が好き。 久しぶりに愉快な展示だった。 ちょっぴり科博を見直した。 でも第2会場のことは説明不足でサービス悪すぎ。 それからお土産類は高かった(笑)。 科博で展示を見たあとは、鶯谷に出て、私の贔屓の洋食屋「グリルビクトリヤ」へ行った。 美味しいんです、ここの洋食。 あとの二人も気に入ってくれたみたいで、「美味しい、美味しい」と頻りと誉めてくれた。 すっかり幸せ気分で帰宅した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003.05.28 12:23:37
|
|