愛媛県議会議員 本宮いさむ 活動日記

2020.09.07
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獣医学部新設の真相(NO7)017.7.19産経新聞より転載
立証責任果たせず・内部文書で「言い訳」
 WG会合では、新たな部門での獣医師需要について農水省は「特に説明することはない」と関与を避けた。文科省は「各大学で取り組んでいる内容だ」と従来の説明を繰り返した。
「家畜の越境国際感染症など、これまで対応する必要がなかった部門で需要が出てきた。新たなニーズに対応するマンパワーの増強が必要ではないか」「新しい分野も既得権を持った大学の中だけでやろうというのはあり得ない。本来は28年3月末までに検討するはずだったのに、今になって需要の有無の結論が出ていないのは遅きに失している」
 委員たちは矢継ぎ早に文科省を責め立てたが、同省側はひたすら4条件をそらんじるばかりで挙証責任を果たせなかった。そこである委員が詰め寄った。
「文科省は需要の有無についてちゃんと判定を進めているのか」
 文科省は「わが省だけでは決められない。政府全体で決めてほしい」と需要推計を内閣府に委ねてしまった。事実上の「白旗」宣言だった。山本の言う「勝負あり」とはこれを指す。
 では、この直後に作成された文科省の内部文書とは一体何だったのか。政府関係者はこう明かす。
「誰の目から見ても文科省はあまりに無残に敗北した。漏洩した内部文書は、省内向けの敗北の工クスキューズ(言い訳)のために作られたのだろう」
 では「総理のご意向」とは何か。WGの議論では一切登場しない。強いて言うならば「岩盤規制をドリルで崩せ」という国家戦略特区の大方針を指すのではないか。
 28年9月16日のWG会合で獣医学部新設の道筋は開けたかに見えたが、11月9日の国家戦略特別区域諮問会議では「広域的に獣医学部のない地域に限り新設を認める」という新たな条件が加わった。
 これには理由があった。八田は10月末に山本にこう耳打ちした。
「獣医師会がまた厳しいことを言ってくる可鮨性がある。ニーズの高い地域に絞ることで反対勢力と合意しやすくしよう」
 八田は「獣医学部の定員規制そのものがナンセンスだ」と考えていたが、座長の職務を通じて獣医師会の政治力のすさまじさを思い知った。山本も「早く岩盤規制を突破するには仕方ないな」と渋々応じた。
 それでも獣医師会は猛反発した。
 獣医師会会長で自民党福岡県連会長の蔵内勇夫は11月22日の獣医師会のメールマガジンで「必ずや将来に禍根を残すであろう無責任な決定に対し、総力を挙げて反対して行きましょう」と呼びかけた。
 蔵内らは12月8日、山本に直談判し、「新設は1力所1校」とするよう求めた。やむなく山本も受け入れた。これにより新設は加計学園1校に絞られた。
 前文科事務次官の前川喜平は「『広域的』という条件により京都産業大(京都市)が排除され、加計学園に絞られた」「行政が歪められた」と批判している。
 だが、京産大副学長の黒坂光は今月14日の記者会見で「広域ということで対象外となったとは思っていない」と明言した。京産大とともに獣医学部誘致を目指した京都府知事の山田啓二も同日、こう語った。
「愛媛県は10年間訴え続けたのに、こちらは1年。努力が足りなかった」
 果たして安倍政権は行政を歪めたのか。むしろ歪めたの獣医師会であり、文科省ではなかったのか。獣医学部の問題の本質に踏み込まず、「安倍はお友達の加計を優遇したに違いない」という印象操作を繰り広げたメディアの罪もまた重い。






最終更新日  2020.09.08 09:31:03
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