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カテゴリ:小説/小説の感想
アニメ・ドラマを問わず医療モノが好きなんですよねぇ。
この「医療好き」は、手塚さんのブラックジャックが大好き! というのが大きく影響しています。 BJは私のバイブルです♪ 小さい頃から、BJが大好きで読みあさってましたし 小さい頃の夢は、外科医か外科の看護婦!でしたから(笑) 今回の、この 「摘出」 という本は、2年ほど前に書店で見かけて気になって ちょっとその場で数ページ立ち読みしたんですが 面白い・・・先が気になる・・・読みたいっっ!! と思ったのですが・・・高かった _| ̄|○ ちょうど、その日は違う買い物も結構してて お財布が、ひゅるり~な寂しい感じになってたので諦めたんですよね^^; その本が、加筆・修正され、文庫本で出た上に(2年くらい前に出てたようで) それを古本屋で見つけてしまい、これは買うしかない!と即買い 完全版 「摘出 つくられた癌」 著者:霧村悠康 発行所:新風舎 <あらすじ> 癌の研究で有名な国立O大学。 その、付属病院の医局に入った研修医・本木。 ある乳がんの手術で、右と左を撮り間違える重大なミスを犯す。 執刀医の高木教授は、その事実を隠すため両方を切除。 そして、癌の無かった左にも癌があった事にしてしまう。 医療現場で行われている、数々の医療ミスや隠ぺい。 命の重みを忘れた大学病院の内情。 衝撃の医療サスペンス。 ----------------------------- と、あらすじを読んだだけで惹かれてしまった作品でした。 著者の霧村さんは、医師であるので、実際の院内の風景描写や 行われている作業などが詳しく描かれていて 専門用語も出ますが、そんなに気にせずに読めました。 手術を開始し、左を切除してしまってから、左右を間違えた事に気づく 乳癌は右にあったのに、左を切除してしまった・・・ 取った物は戻らない・・・・それならば・・・ 間違って切除してしまった左にも癌があったことにする そのために、行われていく行為。 家族への嘘の説明 手術を担当した医師のみが知る事実 隠ぺいに対して、酷く罪悪感に襲われる医師と 隠す事が一番良い方法と思う医師 そして、それを利用し、教授を落としいれ教授の位置を狙う事まで考える医師 切り取られた、癌の無かった左の細胞は 細かく細かく何枚ものプレパラートに分けられ どうにか癌が見つかってくれれば、事は無事に済むと思い 尋常ではない程に調べ上げる工程 ほんの少しでも癌細胞が見つかってくれれば、と願う医師たち・・・ 患者にしてみれば・・・複雑な心境ですよね。。。 本当に見つかれば、早期って事で、ヨカッタかも?とも思えますが 無いところに、あってくれ!と、癌が見つかる事を願う心境も、なんというか。 結局、癌細胞は見つからない。 左には、癌細胞は無かった。 そして、一枚のプレパラートに、癌が作られる 話は、そこで終わりではなく・・・・ という感じでしょうか~。 完全ノンフィクションでは無いので、実際の出来事では無いですけれど この作品が書かれた時は、非常に医療ミスが多かった時のようで (今でも、医療ミスはありますけれども) こういう事も、ありえなくは無い世界なのかな、と思いながら そして、何とも言えない気持ちになりましたね。 変にまげて書いている作品ではないので、ドラマや既存の小説などでは すでに、よくある話じゃないか?とも思えますけれど。 このお話では、医療サイドから見た目線で書かれているので 実際に被害を受けた女性の苦悩が、あまり描かれて居ないなとは思いました。 進行上、必要最小限という感じですね。 それなりの苦しさは描かれていますが、患者目線で考えると こんなものでは無いだろうなぁ、と思う部分もありますが 自分の感想としては、患者目線でのそういう読み物やドラマはよくあって その苦しみや辛さというものは、よく見かけているので 医療現場内部で起こっている事柄に興味を惹かれました。 あ、そうですねえ・・・「白い巨塔」 みたいな感じでしょうか。 なによりも、医療現場での事なので専門用語やらが多い割りに サックリと読めたのが、自分としてはよかったかなと(そんな感想ですか・・・w) あーでも、怖いですね。 実際に、点滴ミスやら、そういう単純ミスが多いですからねぇ。 病院通いな私(笑)なので、点滴やら注射やら検査やらをよくするので いつも使われている薬名は覚えてて、 点滴やら注射の時は、薬をしっかりチェックしたりね、 探りを入れて話しかけたり。 (←嫌な患者だw) かなり以前に、薬を間違えられた事があって(飲み薬) 帰宅してから、さて薬を飲みましょうか、と見た時に 「いつものカプセル薬みたいだけど・・・んー?ちょっと違うような? あ・・・薬名も違うじゃん? 違う薬出すって言って無かったよなぁ。 でも、新しい薬なのかな?・・いやいや違うぞ?きっと違う」 今のように、パソコンが当たり前に家にある時代でじゃなかったので 薬は、あの分厚い「薬事典」とか言う本でしか調べる事が出来ず パパっとわかる環境ではなかったので・・・危なかったです^^; 薬局に電話したら、すっとんで来ましたもん(笑) 後で調べたら、全然違う薬で、コレって気づかないで飲んでたら危ないじゃん! と、そんな薬が出てましたw 初めての診察で、初めて出された薬だったら、アレきっと飲んでますよ・・・? いやいや、ホント怖いですね。 そんな昔の事も思い出しちゃいました。 悪い病院、悪い医師(悪いの判断は色々ですが)ばかりでは無いでしょうけど 病院にかかる自分自身も、気をつけるべき事はあるはず。 と、病院好きーの勝手な呟きで終わりたいと思いますw ☆拍手ボタンでっす☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.01.11 00:56:37
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