2009/05/21(木)21:46
【アイシテル ~海容~】 第6話 (5/20)
だったら償ってよ!
あんたが 死んだら!
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少年が少年を殺めてしまう事件を通し、被害者・加害者、それぞれの家族の思いを描く物語。
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今回は・・・「子供」の心が、凄く痛くて哀しくて、子供の気持ちが流れ込んでくる
そんな気持ちでいっぱいになってしまったお話しでした。
「死んだら!」と、つい言ってしまった、お姉ちゃんの心の傷
憎くて仕方がない、加害者とその家族、見たくもない。
なんで、のうのうと生きていられるのか、自分たちはこんなに苦しんでいるのに。
「死ねばいい」と思う気持ちは、誰でも持つ気持ち。
言ってしまうのも、理解できる、まだ子供だし・・・いや、大人だって同じく。
でも、言ってしまったあとの後悔の気持ちや苦い何ともいえない気持ち。
「本当に死んでしまったら」
そうなったら、二重にこの子は苦しみを背負う事になる。
実際に、あの母親が死ななくても、「言ってしまった」「もしも・・・」
そう考えるだけでも、深い、深い傷になっているはず・・・。
キヨタンは、全く悪意がない言葉を言ってたんだけど
その言葉は、智也君の一番悲しくて痛くて苦しい、そんな部分を
まさしくピンポイントで刺してしまったんですよね・・。
触れたくなかった、考えたくなかった、出来れば自分の中から消したかった思い
キヨタンは純粋に、そこを突いてしまったことで
智也君の心を、許容範囲を超えるほどかき乱してしまったんでしょうね。
大人だって、安易に触れられたくない心の部分は持っている
でも大人は、経験で避ける方法や、散らす方法を知っている
でも子供は・・・避ける方法も何も知らない、真正面から突きつけられるだけ。
その苦しさや、その時の心の痛みを考えると、本当に見てて辛かったです。
智也君の母親と、その母親(祖母)も、また親子関係。
「自分がみんなの足を引っ張っている」
「こんな娘、いなけりゃ良かったね」
一度は立ち向かう決心をしたけれど、そんなに急に人は強くはなれない。
だからこそ、あの時の母親(祖母)の言葉も、凄く響きました。
ここの、親子の、お母さん(祖母)のシーンが・・・泣けました(;;
子供を思う、親の心。
自分は一人じゃない
頑張っているその後ろで、必ず温かく見守ってくれている「親」がいる
その安心感。
だからこそ、子供は頑張っていけるし、立ち向かっていけるし、
親元から元気に巣立っていけるんでしょうね。
そして、オヤジ!
やぁっと気づきましたね・・・。
ここまで来ないと、ここまでの事態にならないと、そしてガッツリ言われないと
ワカンナイのかーーー!とも思いましたが、
それでも、自分がしてきたことや、家族を振り返ってみる事、
自分の子供と妻、家庭、それらの事に対して向き合ってくれただけ
いいのかな、と思いますね。
(中には、こんなんなっても逃げっぱなしヤローも居ますからね)
加害者の家族が、やっと、同じ方向を向いたという感じですね。
これから家族が一生かけて背負っていくもの
生きていき続けるほうが辛い、でも逃げる事をせず真正面から事実に向き合う事
死ぬほど辛い思いを一生背負っていく事
家族が居るという事、自分の子供としっかり向き合うという事
親が子供を思う気持ちの深さ
そして、子供にとっての親の存在、自分を見ていてくれている親が居るという事
見捨てられたのではなかった
嫌われたんじゃなかった
抱きしめてもらえるんだ
受け止めて許してくれるんだ
・・・・一人じゃ無いんだ
智也君も、母親(さつき)も、「親」という存在の深さを感じたのだろうな、
そう思えた今回のお話でした。
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