2007/11/12(月)10:08
講演会その1
先週金曜日に行ってきました。
日本認知症学会が主催した講演会「認知症ここまで治る。ここまで予防できる」
タイトルが「治る」だったので、「お~~~」と思ったのですが、
アルツハイマーは治る事はありませんでした。進行を遅らせは出来るけどね。わかってたけどね。
「原因」「予防」はこのブログでの報告はおいておいて、
やはり「対応」の仕方が一番気になるところだと思うので、そこら辺を2回位にわけてご報告
しようかと思います。まぁ、原因の部分は私・・・寝ちゃった・・・んだけど。
一番強調されていたのが、とにかく早く受信して治療を始めて下さい。って事でした。
早期治療だと、中期から投薬治療始める人より、50%も進行を遅く出来るそうです。
そこに適切な家族の対応(デイ等も含む)が加わると更に進行のスピードが遅くなるそうです
又、認知症とは「記憶力障害・判断力障害・計画的行動の障害」だそうで
決して「徘徊、異食、不眠、暴力、色々・・」は2次的周辺症状だから、
認知症の人が全て「恍惚の人」状態になるわけでは無いとの事。
ただどうしても、2次的周辺症状が目だってしまうから、そちらに目が向いてしまうそうです。
介護次第で穏やかなその人らしい、生活が持続できるのは嬉しいけど、
今現在介護で頑張ってる人には、ちょっとプレッシャーもかかるかな?
そこで、ここからは「対応の仕方」を報告します。
今回で全部は紹介できないので、何回かに分けて・・・・
紹介するのは「群馬大学医学部保健学科 山口先生」のお話。
脳には可塑性(よくなる力)があるそうです。
例えばプラスチックが熱するとどんな形にもなるように、脳も学習でどのような能力もゲット
できる力があるそうです。コレを「学習可塑性器官」と言うらしいです。
ではどのように「脳の活性化」をするかと言うと、
「どんな手法を用いるかではなく、どう刺激するかが大切」で「下手なセラピストだと、何をやっても効果がでない」との事。
快刺激・会話・役割・・・・
快刺激とは・・・楽しんでやっているか?そして周りの人も楽しんでいるか?だそうです。
(作業)回想法=古い道具や物品の使用(認知症でも古い記憶は比較的維持されている)
主客逆転・・・認知症の人が先生で介護者が生徒となるような感じ。
それにより自分に役割ができ、生きがいが生まれる。
そして、過去の自分を認識(輝いていた自分)する事により、自信を取り戻す事ができる。
例えば洗濯板の使い方を教えてもらう。自分の過去の経験が生かされ、人の役に立っている
それが自信となる。人に必要とされていることを実感できる。
この作業回想法の効果は・・・見当識の獲得や情動の安定、前向きに生きる意欲がでる。
役割が生きがいになり、家族との会話が安心感を生む。
そして、この安心感がとても大切だそうです。
あと、とにかく繰り返す事だそうです。
繰り返すことで長期記憶になるからだそうです。
短いけど、今日はこの辺で。
次回は学習の原則と笑顔の大切さを・・・
最後までよんでくれて有難うございます。
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