六本木ヒルズで先行ロードショーのオーシャンズ12を観る。残念ながら前作のオーシャンズ11を観ていなかったので完全には楽しめなかったけれども、それでも結構気軽に楽しめた。
実は、1月6日にとってもいいことがあった。会社のメールに行く先が気になっていたtomtomの看板娘兼パティシェの重黒木嬢からこのブログをみたのか、どうなのかわからないのだがメールをもらったのだ(何でメアドを知っていたんだろうと喜んで妻に聞いたら、妻に「あなたエロオヤジっぽく名刺渡してたわよ」と冷たく言われた)。そのメールに、今彼女がフロアで働いているという麻布の店DAL-MATTO(港区西麻布1-10-8 第2大晃ビルB1F 03-3470-9899)が書かれていたので、今日はそちらにお邪魔することにした。DAL-MATTOの平井正人オーナーシェフはラベットラオチアイ、クラッティーニ等の出身で31歳の若さだと言う。
このお店の入り口はかなりわかりにくく、地図をみて探したのだが近所から店に電話せざるをえないような隠れ家的な店だ。地下に降りていく階段はかなり急で妊婦には辛かったが、中に入ると、白の壁と赤色の椅子等のアクセントが効いた内装であまりお金はかけていないが趣味良くまとめている。カウンター含めて20席程度の店で、厨房2人、フロア1人の構成。夜6:30~朝4:00までの営業だと言う。喫煙可の店なので個室代(1000円/1人)を払って個室にしてもらった(この個室は元々スタッフ控え室のような感じ)。この店はメニューが無い。六本木界隈でメニューが無い店と言えば、澤口シェフのアモーレが有名だが、あそこほどお仕着せがましいことはなく、ちゃんと希望をきいてくれる。メニューは無いがパスタだけとかアラカルト対応もできるという。そしてこうしたシステムをとっているのが、材料のロスをなくしてその分材料に金をかけていると言うのが充分納得できるクオリティーの料理だった。かなりの量があるとのことだったので、私はおまかせ(4500円だった)にして、彼女はメインを除いてもらった(3300円だった)。まず、アミューズがでて、前菜が2品(生魚2種とトマトの1皿、自家製生ハムとサラダの1皿)、パスタはじゃこのパスタ(じゃことアサツキ、ミョウガ、キュウリ、カラスミ、ガーリックフレークで美味しい)とトリッパのパスタ(トリッパと(手作りと思われる)耳たぶ状のパスタ(ってなんていうんでしたっけ))どちらもしっかりした味付けで美味しい。この段階でかなりお腹いっぱい。そして、1人前にしては多すぎる仙台牛のタリアータ。肉質も良いし、たっぷりの野菜の質も高くこれまた美味しい。コースにはデザートとドリンクは付いていないそうなのだが、別途オーダーしたデザートのブラッドオレンジのソルベとキャラメルのムースのどちらも美味しく、そしてカプチーノ2杯、ワイン赤白1杯ずつでトータル12400円だった。これはまじで安い。パスタのみでなくサラダの塩加減をはじめ、メインの肉や付け合せの野菜類の塩加減を含め、全般的にしっかりした塩の振り方で(自家製のパンまでも塩が効いている)、ワインが不可欠って感じなのだが、1500円で赤白ともハウスワインのみ放題にもできるそう。重黒木さんの心地よいサービスもあり、文句無い優良店である。
深夜まで営業しているイタリアンでは、新宿のオステリアヴィンチェロ(東京都新宿区新宿5-1-13 MOAビル1F 03-5367-1967)のコストパフォーマンスがすごいと思っていたが、料理の方向性は似ているようでだいぶ異なる(オステリアヴィンチェロは直輸入って感じで、ダルマットは直球って感じ)のだが、こちらの店もそれに負けないクオリティだ。良い店に巡り合わせてもらえたことに感謝。
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