2006/04/11(火)01:09
ル・シズィエム・サンスでランチ、ZAGAT2006年大阪・神戸・京都版
銀座で昼飯となった。dancyu2006年5月号でかなりのページ数を割かれているル・シズィエム・サンス(中央区銀座6-2-10 03-3575-2767)のカフェでランチをとることにした。
こちらの店は同じ住所にあるオエノンホールディングスの経営で、元トゥールダルジャン東京の料理長、ドミニクコルビ氏のプロデュースと聞いているが、HPからはその名前が消えているようだ。
カフェの内装はオレンジを基調に、ガラスを全面に多用し明るく作られており私は好きだ。カウンターは背の無い椅子で悪くは無いのだが、手持ちの小さなバッグをかける場所がカウンターの下にも無いため、女性は苦労しているようだ。
1500円のランチは、メニューが1種類のみで、前菜、メイン、デザート、ドリンクの構成。今日の前菜が蟹やアスパラのテリーヌとサラダ、メインがスズキのポアレ、甲殻類のソース、デザートがレモンの焼き菓子とバニラアイスクリーム、そしてドリンクはコーヒーだった。
料理は、丁寧に作られているが、極めてオーソドックスな味付けで、一部の野菜がかなり塩加減がきつかったものの充分食べられた。メニューが1種類しかないため、かなりのスピードでサーブされ、食べるのが早い私はわずか15分でコーヒーまで完食。忙しい昼食でも利用できるところはプラスだが、食べるのが早い私が悪いのかもしれないのだがちょっと落ち着かない。まあ、食べ終わってない段階で運んできたりはしないのでゆっくり食べればいいだけなんだが。
サービススタッフはかなり優秀。カウンターに入っていたフランス人のスタッフはテキパキ働いているし、他のスタッフも好印象。しかも、私の隣に座った女性二人組みが、おそらくは甲殻類がだめだったのだろう、「1500円のコースの内容をかえてもらえないか」とフランス人スタッフに相談したら、「キッチンと相談してきます」と答えて、2分後に「テリーヌを若鶏に、スズキのポワレのソースを他のものにかえるというのでいかがでしょう?」と返答していた。
私は、5年位前サッポロビールの経営だった時代の今は無きタイユバンロブションで、メインの料理を替えてもらえないかと言ったら、他のコースに替えたらどうだ勧められとんでもないレストランに来てしまったもんだと後悔したことを思い出し、この低価格のランチで何と立派な対応とちょっと感動した。
先週末にZAGAT2006年大阪・神戸・京都版が届いていた。2004/2005年版は、2003年版の焼き直しに過ぎなかったので3年ぶりの実質改訂になる。
今回から大阪・神戸・京都版にも私も参加したのだが、ZAGAT東京に比べまだ参加者が少ないのか、サーベイしたレストランの数の割にはフレーズの採用率が高かった。例えば、大阪:さか本「コロッケまである」「深夜までの営業で使い勝手もよい」、藤久「本物の割烹が大阪にある」、京都:川上「池波正太郎のお気に入りも納得」「しっかりした味つけ」「京都のほかの店とはアプローチが違う」、祇園さ々木「うまいもんオンパレード」、阪川「大きなアワビが丸ごと出てきたりする」「本物」「料金は控えめ」「居酒屋のような店」、桜田「和食では京都で」「最も好きな店」「身に染み込むような」、草喰なかひがし「とにかく美しい芸術品のような料理」、千ひろ「素材を引き立たせる」「ひかえめな塩加減」、にしむら「サバ寿司のうまさは京都一」、瓢亭「朝粥」「京都に来たら欠かせない」は私のフレーズだった。
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